戦後建てられた家には、わりと食べられる実のなる木が植えてありませんでしたか？
我が家は、終戦の年に爆発事故で全壊した後の家の庭には、いろいろ植えてありました。
戦中戦後と、食糧不足に悩んだ家が多かったでしょうから、せめて子供達のおやつに
でもしようと植えたのではないかと推測しています。
たぶん、我が家ばかりではなかったのではないか、と想像しています。友人宅が
新築された時、庭に果物の木を植えるんだ、と楽しそうに話していたことを
記憶しています。
我が家では、イチジク・ビワ・甘ガキ・モモ・ザクロ・ナツメ・ユスラウメ・グミ
などが植えてありました。実がなる頃には、食糧不足も解消されていたせいか、
あんまり楽しみにもしていませんでしたが(^^ゞ リンゴとかミカンなど、お店で
買う果物のほうが美味しかったですしね。
それでも、ザクロなんかは懐かしいです。実のない時期も葉がきれいだし、実が
なればなったで趣があるし、タネをぺっぺっと吐き出すのは面倒でしたが、実も
けっこう美味でした。
ユスラウメは可愛くて食べるのもまぁまぁ。ナツメは、毎年鈴なりでしたが、我が家
では誰も食べ手がなかったものです。弟の友達が、登校時に誘いに来た時に毎朝
ナツメを食べながら弟を待っていましたっけ。
イチジクは美味しかったけれど、身近にあると、これもそう楽しみではなく、モモに
至ってはまともな実がなったことはなかったような・・・(^^ゞただ、ヤニを取って
親指と人差し指で挟んで蜘蛛の糸のような細い糸をつむいで？葉っぱに巻きつける
遊びには熱中しました。
思えば、ナツメ・ユスラウメ・グミ・ザクロなんて、店頭に並べられている果物では
ありませんでしたね。昔も今も。
夏子
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