みなさん、こんばんは。
初めてカラー・フイルムを使ったのは、北海道へ行った昭和29年の夏休みだ ったと思います。
当時ブロー二版のジャバラ式の父のカメラを借りていましたが、奮発してカラ ーフイルムを1巻だけ買いました。 普通の白黒よりも1巻の撮影枚数が少なかったような記憶があります。
また、プリントはコスト的にも困難で、スライドとして見るだけが目的でした。
摩周湖を写したかったのです。
途中は白黒だけ使いましたが、摩周湖へ着いたとき、待望のカラー・フイルム を装填しました。
帰ってから写真屋へ持ち込み数日経って帰ってきたのを透かしてみたら摩周湖 の光景に曲がりくねった白い筋が入っていました。
蛇腹の角に小さな亀裂が入って入て、光が入ったのです。
それから数年後、ライカ版のカラー・フイルムをやっと入手し、やはり借り物 ライカ版カメラで、カラー写真を撮ったときは先ず先ずの出来で、嬉しかったで すね。
プリントは出来ませんでしたから、枠に貼り付けて眺めるだけでしたが、プロ ジェクターを借りることができた時、初めて大きなスクリーンに映しました。
こうして振り返ると、私にとってカラー写真は数年に渉る遅々たる歩みだった ことが思い出されます。
***** Pan *****
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