[No.997]
Re: 水戸黄門の理論
投稿者:男爵
投稿日:2012/04/05(Thu) 15:42
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これに関連した
私の蛇足的コメントです。
むかし
パソコン雑誌を読んでいたら、こんなことが書いてあるのを見つけました。
味のスキーム
誰でもコーラをはじめて飲んだ人は
「薬臭い」と思うだろう。
しかし、それから何度か飲むうちに、その味に慣れて
いつしかクセになり、病みつきになってしまうものである。
まるで、味のスキームができたみたいに。
スキームとは心理学の用語で
学問的に説明するのは難しいようです。
まあ私なりに解釈すれば
味のルーチンができた(かなりマニアックな表現ですが)
ということでしょうか。
あるいは
味の(神経)回路ができた。
別の例で恐縮ですが
昔、卒業生が私の目の前に突然現れて
冷麺をわざわざ食べに来たのだと言うのです。
彼が言うには
「最初に冷麺を食べたときは、ゴムひもを噛んでいるみたいで(噛み切れず)、しかも辛くて
何これと思ったが、何度か食べているうちに病みつきになってしまうんですよね」
というのでした。
まさに、味のスキームが作られた、
味の回路ができたということ。
食べ慣れないものを、最初に食べたときは、ものすごく抵抗感があるが
慣れると、そのスキームができて、以後は楽しむことができるというわけです。
水戸黄門のドラマは一度見れば、そのスキームができ
その鑑賞回路にしたがって毎週よい気分となるのですが
西洋音楽の交響曲などは何度か聞いて耳に慣れ
やっと音楽鑑賞のスキーム構築がなされると
楽しめるということになるのではないかと
私は考えるのです。