画像サイズ: 700×527 (77kB) | みなさん、こんにちは。
『葛の葉』と言えば「安倍晴明」の話かとピンと来られた方も多いか と思いますが、おっとどっこい、ここは植物園で、植物のクズの話です。
クズ餅、くず湯と云うと若い頃にお世話になった方も多いでしょうね。
今も健在だと思います。
申し訳ないですが、ここは葛湯や葛餅の葛の事ではなく、その元とな る植物の『葛』の葉の事です。
太陽光を受けることが主な仕事である植物の葉にもいろいろと賢いの があって、少しでも太陽光をしっかり受けようと太陽の方向に葉を向け る植物は意外と多いですね。
葉ではなく花では『ヒマワリ』がその名の通り有名ですが、さてその 気で観察していると、想像よりも遥かに鈍感で、その集団を見ると、揃 って南の方向を向いている程度で、朝から夕方まで太陽の動きを追って 回るとの期待は完全に裏切られます。
モンゴルの広大なヒマワリ畑も見ましたが、勿論同じです。
つまり、時々刻々と太陽の方向を追う事は全く無く、我々の北半球で は凡そ南向きに展開するという程度でガッカリされた方も多いかと思い ます。
さて、殆どの植物の葉は葉の表面が太陽光の凡その方向に表面を曝す ことで少しでも有効に太陽光を受けるよう頑張っている姿が目に触れま す。
目の無い植物の葉がなぜ、凡そであろうと太陽の方向を目指せるのか、 興味のあるところで、例えば葉柄の部分の成長が、太陽光の当たる面が 遅く、陰になっているほうが早いので、勝手に太陽光を受けやすい方向 に曲がる感じです。
ヒマワリの茎でも花のすぐ下の首の部分がそのような性質を持ってい るらしいですね。
これは近在の草叢を占拠しているクズの葉ですが、クズの葉は基本的 に大きく3辺に分れていて、その中央の1葉だけが90度捩じれている のが目に付きます。
夕方になって太陽光が弱くなるとその中央のも正面を向くようになり ます。
できるだけ多くの太陽光を受けるように努力するのならば理解できま すが、それを避けるように顔を背けるのか訳が判りませんね。
充分以上には受けないよう避けている感じです。
判り難いかと思いますが、その画像を添付します。
下の方で裏の見えている葉がその顕著な例です。
***** Pan ***** |