[No.104]
Re: 君がいてよかった(犬がくれた40の物語)
投稿者:男爵
投稿日:2013/03/17(Sun) 19:00
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> > > > > 「君がいてよかった」エッセイ大募集の応募作品の中辛
> > > > > 40編を選出し、収録した本。
> > > > >
> > > > > 簡単に紹介します。
○ツアーワンダクター
高校の修学旅行
せっかく泊まった平戸は
着いた日はどこも見学せず
翌朝、朝食後に帰るという。
たまたま朝早く起きたので
旅館の玄関で、どこかに行こうかということになったが
全然見当もつかない。
そこに一匹の犬が現れたから
「地元のことが詳しいと思うけど、どこか名所に案内してくれたら嬉しいなあ」
と言ってみたら、犬が駆けだしたから早速ついていった三人の女子高生。
藪を越え、小走りに走って10分後、にわかに視界が広がり
「崎方公園」と書かれた案内板が現れた。
「サンフランシスコ・ザビエル記念碑だって」
まさかと思って犬についていって、最高の観光地に案内されるとは。
水呑場で水を手で汲んでワンコに飲ませ、一緒に記念写真を撮る。
ふと気がついたら、もう朝食の時間
「帰ろう」とみんなで話し合うが宿の名前も知らない。
困ったので、またワンコに頼むと、また走り出した。
今度は走りやすい道だった。
「方向が違うみたいだけど」なと言いながら
みんなで犬の後を追いかけたら
来たときよりも短い時間で宿の前に着いた。
犬のツアコンダクターのおかげで
効率よく名所を見学できたという話。