地震などの天災を語る 
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[No.61] 五重塔は地震に強い 投稿者:男爵  投稿日:2013/05/07(Tue) 20:31
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まやさん  こんにちは

今度は
耐震建築としての五重塔です。

1969年の映画
「超高層のあけぼの」を見たことがあります。

これは当時の耐震建築の権威である武藤清教授の指導で
日本にも高層建築時代が訪れたのですが
青年時代の武藤清が関東大震災にあい、東京がほとんど全滅したのに
なんと
上野の寛永寺の五重塔だけが残っているではありませんか。

それを見て感動した武藤清が、やがて東大で研究した末に
柔構造理論にもとづいた高層耐震建築である
36階の霞が関ビルをつくりだすという話になっています。

しかし
なぜ五重塔が地震に強いのかは、よくわかっていないようです。
五重塔の耐震性について書かれた本も世にありますが。

私が思うに
○木造だから、軽くて丈夫。(地震の力はその構造物の重さに比例する。正確に言えば質量に比例するわけですが)
  重いコンクリートの構造物にはそれに比例した大きな地震力が働き、軽い木構造物にはコンクリートのものよりはるかに小さな地震力が働く。
○五重塔の中は何も重い荷物など置いていない。構造物だけだから身軽で丈夫である。
○五重塔の中心の柱は土台部分が雨水で朽ちている。柱は天井で支えられているが、床では支えられていない。その結果、振り子のように地震時に揺れる。この振り子は実は制震装置のように働く。

と色々書きましたが、すでにものの本に書いてあることです。

昔の建物でも丈夫なものは残っているので、これを研究することで
現代の耐震工学に役に立つこともあるでしょう。


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