[No.305]
Re: オーケストラの少女
投稿者:男爵
投稿日:2013/09/19(Thu) 17:12
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昴さん、こんにちは。
> 「オーケストラの少女」(37)を映画館で見たのはいつ頃だったか?15年
> 前の4月、テレビで久しぶりに見てそのときの感激を追体験しました。
> 失業楽士を父に持つ少女ディアナ・ダービンが当時の世界的名指揮者
> ストコフスキーに懇願して、最後には彼の指揮でトラビアータを演奏
> する失業楽団員の素晴らしい笑顔、良かったですね。
> ダービンの奇計で父たちの演奏するハンガリア狂詩曲の途中でストコ
> フスキーの手がひくひくと動き出すカット、見事でした。
いま読んでいる本に
この映画のことが載っていました。
著者は感激して5回も見たとか。
ディアナ・ダービンの天使のような歌声
ストコフスキー指揮のフィラデルフィア交響楽団の音色のとりこになった。
彼女の堂々たる演技とその歌声に魅せられた人は多い。
オペラ「椿姫」から乾杯の歌、モーツアルトの「ハレルヤ」、
オーケストラはチャイコフスキーの「第五交響曲」
ワーグナーの「ローエングリン序曲」
リストの「ハンガリアン・ラプソディ」
しかし、映画館を一歩出ると、外の世界では戦時色が色濃くなり、頭の上には戦雲が漂っていた。
高橋巌夫:昭和激動の音楽物語
この本には
戦前来日した世界一流の演奏家がざっと紹介されています。
昭和二年 ジンバリスト
昭和三年 ティボー、クライスラー
昭和四年 ガリクリチ、セゴヴィア
昭和六年 シゲッティ、ハイフェッツ
昭和七年 シゲッティ、ジンバリスト
昭和八年 モイセヴィッチ、フリードマン
昭和十年 ルービンシュテイン、シャリアピン
昭和十一年 シャリアピン、ケンプ
昭和十二年 マレシャル、エルマン
この中で、ハイフェッツやシャリアピンの名前は知っていましたが
シゲッティの名が書かれてあるのを見て
太宰治の「ダス・ゲマイネ」に名前のあったことを思い出しました。
これを見るまでは、あれは太宰の創作だと思っていました。