いきつけの喫茶店です。
しかし いつ行っても高齢者が多い。 それも男性に比べて圧倒的に女性が多いのです。
彼女たちの話題は嫁のこと、それから孫のこと。 「○○の費用がかかるから、貯金通帳と印鑑を渡して」と娘に言われるんだ。
「渡したら、貯金が(よけいに)使われるよ」とアドバイスする人。
「毎日、ここに来て飲むんだ」と言うと、家族にあきれられるという。 まさか、お酒を飲むと思っているのでは。 「お酒じゃなくて、コーヒーを飲むの」と聞かれたら言うのさ。
家で娘が気をつかうのか 「アメリカンにしなさい」と言う。 でも「私は日本人たから」ときりかえす。
たくさん飲むなら、濃いコーヒーよりは薄いコーヒーと私も思うのだが、よけいなことは言えない。
相手の女性も言う。「毎日おいで。歩けるうちはそのほうがいいよ」
たしかに、歩けるうちはそのほうがいいと思う。 歩けばそれだけで血の循環もよいし、筋肉トレーニングにもなる。 同年代の人たちとなにげない会話をするのも、心の栄養になる。
その女性は 「私はもっと生きられそうな気がする。なにしろ両親とも100歳まで生きたから」 と言う。 聞かれて、その女性は今年で81だと答えていた。
話を聞いているだけで、長生きするヒントが得られた気がする。
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