今年2022(令和4)年は、1872(明治5)年10月14日に日本初の鉄道が新橋・横浜間に開業してから、150年周年ということですが、私の鉄道の思い出の筆頭は新幹線です。
1964(昭和39)年、新幹線開業直前の9月6日に、試乗券で東京駅から小田原を往復したのが始まりです。
新幹線との写真ばかりが貼られたアルバムの1ページを見ると、8歳だった私は、新幹線の乗車口の前で、姉と一張羅を着て写真におさまっています。母もこの試乗には、一緒だったのですが、カメラ撮影に徹していたのか写真には写っていません。姉も私も母の手作りのお出かけ用のワンピースを着ています。当時住んでいた家から近い渋谷の洋服生地屋「東亜」に母に付き合っていき、選んだ生地が数日後にワンピースになっていました。その頃あまり写真を撮られるのが、好きでなかったけれど、この時ばかりは、母の意気込みと周りの高揚感に圧倒されたのかポーズをとっています。
読んでいた子供向けの雑誌では新幹線の話題が持ち切りで「夢の超特急」と書かれていました。車内に入った瞬間、そのカラフルなシートに「これが夢の超特急だわ」と子供心に納得したことを記憶しています。「ただいま時速200キロ」という車内アナウンスも今も耳に蘇ってきます。
1964年から走った0系は2008年に引退しましたが、この0系の「ブライトブルー」は、今も鼓舞される色となっています。
ブライトブルー:
16進表記: #003F6C
RGB: (0, 63, 108)
マンセル値: 4.5PB 2.5/7.8
参考: 鉄道ジャーナル通巻217号 特集「鉄道車両 色彩の美学」
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