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[No.2358]
イタリア政治の行方
投稿者:
投稿日:2006/04/11(Tue) 22:58
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薄氷の勝利というのか、かりにプロディー氏が首相になったにしても、かなりやりにくいような気がする。プロディー氏は、我々の勝利だ、いまここに新しいページが始まる、私は全国民のための政治を目指す、とかいろいろ云っているようだが、前首相側はいまだに、彼の勝利を認めず、しきりに反発しているようだ。チャンピ大統領は選挙は申し分ない出来で規則正しく行われたといい、プロディー氏は前首相の電話を待っている、というが、ベルルスコーニ氏からの祝福の電話は本当に掛かって来るのだろうか。
外紙でも、Italy devided とか knife edge election という言葉を使って、政権を取ったものの、その後の、政治運営の難しさを指摘するものがケッコウ多い。もう一度、選挙そのものをやり直した方がよさそうな気もする。
[No.2357]
Re: おイタの選挙について
投稿者:
投稿日:2006/04/11(Tue) 09:51
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きのう初めて見たときは、プロディー氏の方が5ポイントほどリードしていたのに、その後は差が1ポイントになり、今朝見ると、もう完全に同数。いまやイタリアは完全に真っ二つにされた。NHKのお得意フレーズではないが、予断を許さぬ状況だ。首相は頭を抱え込み、プロディー氏はに、こやかにV字マークを決めた写真まで出ていたが、首相陣営の票の伸び次第では、逆転勝ちもあるかも。
今のところ、ごく僅かだが、上院では首相陣営が、下院では元首相陣営がリードしている。アメリカ、ヨーロッパを始め世界中が、真剣にその成り行きを注視しているところだ。
[No.2356]
おイタの選挙について
投稿者:
投稿日:2006/04/10(Mon) 23:38
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カイマンワニというのを辞書で見ると、クロコダイルに似ているが、より小さい、と出ていて、やはり第二義が、抜け目のない、ずるい、狡猾な人物とある。
投票結果の発表には、まだチョッと時間があるので、二人のプロフィルを覗いて見よう。プ氏は39年レッジョ・エミーリア生まれの66歳、ヴァカンスは山行き、趣味はサイクリング、楽器はやらないが、料理はやる、子供・孫ともに二人ずつ、奥さんはフラヴィアさん、i PODはもっていない、96-98首相、99-04 EU委員長。
ベ首相は36年ミラーノ生まれの69歳、ヴァカンスはバーミュダ、サルデーニャ、ポルトフィーノで過ごす。趣味は絵画鑑賞、作詞など、楽器はピアノ、ギター、コントラバス、声楽。料理はしないが、カリフォルニア風肉料理が好き、i PODはなし、子供5人の孫3人、奥さんはヴェロニカさん。首相経験は01-06の五年間。
といっている間に、大変だ。速報が入った。Nexusの出口調査によると、プローディ氏率いるウニオーネが、上院下院で50〜54%を獲得して、優位に立ったという。
[No.2355]
ベルルスコーニ首相の策略
投稿者:
投稿日:2006/04/10(Mon) 14:57
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ベルルスコーニ、プローディ、と二人を比べると、商売人であるという点では、やはりベ氏がプ氏より数等上であるように思う。投票風景でも、高齢の母親と一緒に会場に現れ、マスコミのカメラに収まっている。また、選挙の直前に首相は、僧籍にあるわけでもないのに、カトリック倫理の大切さを訴えるなどして、巻返しを図っているという。つまり、首都ローマに、カトリックの大本山、ヴァティカンがあるのを計算の上の発言なのだ。
これはプローディ陣営には、ケッコウ大きな打撃になる。もともと、寄せ集め軍団なので、色々な主張立場の人間を多数抱え、未婚や同性のカップルを認めざるを得ない。こうしたアキレス腱の問題が選挙の後半に来て、どう響くかが大きな問題だ。この点については、ヴァティカンは首相の立場に近い。
何でも利用、というのは勝利の秘訣、という考えからか、首相は自分が主人公の映画「カイマンワニ」についても、それを選挙に利用しようとしている。この強かさが、不器用なプローディ氏の票を奪いやしないかと、危惧される。まだニッポンで公開されないので、内容は分からないが、これは、独裁者といわれ、自らをナポレオンに擬えて得々とする、ベ首相を痛烈に風刺した映画になりそうだ。
そもそも、イタリアには、フルボ(狡猾さ)という言葉があり、これがニッポンと違って、マイナスのイメージでなく、むしろプラスのイメージとして、昔から市民権を持っている。そういう国では、どんな方法でも勝てば官軍、ともいえる。なにしろ、マキャベッリを生んだ国だ。人々は朝から晩まで、古い中世の壁の匂いを吸って生きているのだ。
* カイマンワニというのは、以前から首相の仇名であるようだ。
* 映画「カイマンワニ」は、カンヌ映画祭でパルムドール賞を獲った、イタリアのナンニ・モレッティ監督の意欲作である。
[No.2353]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:
投稿日:2006/04/09(Sun) 10:39
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あっしは、特別政治に疎くノンポリで通っているが、イタリアの総選挙というと、多少は気になる。
けさのNHKテレビでは(出口調査を踏まえてのことだと思うが、)ベ首相も苦戦を強いられていると聞く。きのうか、おとついかの記事によると首相は英国でも評判がよろしくないようだ。週刊誌のエコノミスト誌では、ベルルスコーニはもう沢山、というのに「Bastaバスタ」というイタリア語まで使っている。その後は、Time for Italy to sack Berlusconiとある。こういう表紙が選挙前にマスコミに現れるようでは、ベ首相にとっては、チョッと塩梅が悪いのではないか?
運動中は、勝てば副首相は女にするとか、ぶっていた。そこで、ベ首相が大好きでしょうがない、前述のサンドラ・ムッソリーニは、じゃあ、あたしをその副首相にして、とか云っていたが、ベ氏の意中の人は誰か分からない。
また、きのうはまた、得意のパロラッチャを使って、我が方は必ず勝利する、なぜなら「阿呆(コリョーネ)」でないからだ、なぞと大見得を切っていたが、いずれにしても結果が全てだ。
新聞の政治漫画も大抵は難しくて、ショージキ分からないが、きのうのは、首相が絵描きに変身、高い脚立の上で、自らがプローディ氏を打ちのめして、勝利の雄たけびを上げている大作を描き上げるところ。片手には抜き身、もう一方の手には正義を現す秤を持っている。着衣といい、背中の羽といい、聖人気取りだ。タイトルは『最後の作品』となっていた、と思う。
ベ首相の満足の笑みが、悪夢に終わるか正夢になるか、このところ興味津々である。(^_-)
[No.2352]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:
投稿日:2006/04/06(Thu) 00:23
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かれい さん、こんばんは。
> あはは、面白いですね。翻訳も抜群で。(^○^)
> 紋次郎はんのイタリアニュース、ファンが多いみたいですよ。ブイブイ
面白いといえば、ムッソリーニ議員と性転換して国会議員に立候補したルクサリアさんとのやり取りも、あっしら見物人には結構オモロかったです。アレッサンドラ・ムッソリーニといえば、みなさんよくご存知のあの、ヒットラーとともにあっしらには、忘れることの出来ない有名な、ベニト・ムッソリーニの孫娘なんですよ。
しかもローマ大学医学部出身の才媛で「特別な一日」という映画にも出演しているこの人は、イタリアじゃあ、超有名人。(しかも、あのソフィア・ローレンが叔母さんというから、またスゴイ)ニッポンじゃ東條さんのお孫さんなんか、小さくなって暮らしているんでしょうが、イタリアではムッソリーニの孫が大手を振って大道を闊歩でんがな。
一方、共産主義再建党というから、左派の最たる紋ですが、ここから出馬する、ウラジミール・ルクサリアさんというのが、アレッサンドラを指して「ファシスト!ファシスト!」と連呼したところ、頭にきたムッソリーニさん、さすがオヤジの熱い血が流れていると見え、「何よ〜、オカマより、ファシストの方が、まだ、ましじゃないのオ」とやり返したそうです。
このお釜、というのも、どっちかって云うと、ニッポンじゃ放送禁止用語じゃないんすかねえ。ベ首相が使ったあの「アホ」と同じように。あっちじゃ、そういう言葉を遠慮なくバンバン使っちゃうんだから恐れ入ります。
ちなみに、こうした言葉は、イタリアでは、パロラッチャと呼びますが、coglioneもfrocio(froscio)も、両方とも『パロラッチャ辞典』に載ってました。(-_-;)
[No.2351]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:かれい
投稿日:2006/04/05(Wed) 15:21
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唐辛子 紋次郎さん、こんにちは。
あはは、面白いですね。翻訳も抜群で。(^○^)
紋次郎はんのイタリアニュース、ファンが多いみたいですよ。ブイブイ
かれい
[No.2350]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:
投稿日:2006/04/05(Wed) 14:25
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ポテト さん、こんにちは。
きょうはチョッとおもろい小事件があったのでお知らせします。きのう、ベルルスコーニ首相が「中道左派なんぞに投票する奴らは、あほうだ」と発言した途端、インターネットなどで呼びかけたのか、首都ローマの町の広場に、たちまち、男女のこんな格好をした若者が、大勢現れました。
それは、クビから「私はアホです」「うちかて、アホだっせ」「わては、おんなのアホでっせ」等と書かれた、カードををぶら下げ、よく見ると、持っている色とりどりのゴム風船にも同様の言葉が書いてあります。しかも連中は、誰も彼も一様に、この上なく楽しそうな表情を浮かべているのです。
この日行われた、総選挙の前哨戦では、首相陣営の負けは、誰の目にも明らかだと思いますねえ。(^_-)
************************************
なお、首相の使った「あほう」には、「金○」といった、卑猥な意味もあるのです。
[No.2349]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:
投稿日:2006/04/04(Tue) 17:16
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ポテト さん、こんばんは。
> なるほど
> 紋爺老探偵さんの推理は
> 当たっていそうですね。
きのう、第二回目の両雄による、テレビ討論が行われ、いよいよ9日の総選挙戦への火蓋が切られました。それ自体は、米国だけでなく、国内からも、このメンバーでは代わり映えのしない対決で、面白くないという声も出ていますが、事前に両人のセコンドの登場もあって、それなりの盛り上がりもあったのでは?
中道右派を代表するベ首相側には、娘のマリ−ナが、中道左派を代表する元首相プロディ氏側には、兄弟のパオロが、それぞれ応援に駆けつけました。放送後の某紙の世論調査では、「あなたは、第二回目の対決が投票に影響すると思いますか?」という問いに対し「思わない」が54.57%で、「思う」が45.43%になっていました。(実は、あっしも、「思わない」方に一票を投じましたが(^_-))。
因みに、討論のあとで、ベ首相は、「まあ、わしの圧勝だね、サッカーで言えば、6対ゼロ。」などといって、はしゃいでるようですが、あっしはどうもこの、汚職まみれのベ首相より、『プロフェッサー』の渾名のある、前EU委員長のプロディさんのほうが、好きですね。
第一回目の対決では、プロディー氏が、若干有利とされていましたが、来る4/9,4/10の、総選挙の結果は、果たしてどうなるものやら。
なお、昨日の国営放送での討論では、いつも自分の所有する民放と勝手が違うらしく(質問に対する一回の回答時間が、2分30秒と決められている)「学校の試験(?)などでは、時間はたっぷり一時間もらえるのに、これじゃあ、あんまり少なすぎるよ」などと不平を述べた由。(^_-) ではまた。
[No.2348]
Re: ベルルスコーニ首相の失言
投稿者:ポテト
投稿日:2006/04/02(Sun) 08:03
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> そもそも、何故あのような発言が飛び出したかというと、その背景には、イタリア産業への中国商品の猛烈な食い込みが考えられる。価格面で、イタリアは中国に到底太刀打ちが出来ない。先日のトリノ五輪でも、ユニフォーム問題で、地元産業から不満が噴出した経緯がある。苦戦を予想される4月9日の、総選挙を睨んでのもの(票集め?)ではないかと、紋爺老探偵は推理するのである。
なるほど
紋爺老探偵さんの推理は
当たっていそうですね。
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