ネスレ製のベビーミルクのことで書き込みをしてからまだ、二カ月というのに、食料品汚染問題がイタリアで、またぞろ頭をもたげてきた。
東アジア方面にも段々近づく気配がある。というのは今度は子供用だけではなく、大人の皆さんご愛用の食品にも火が移ってきたからだ。あの時には確かに紅茶から、フルーツジュース、果てはミネラルウォータに至るまで、締めて780に上る製品サンプルの検査分析が行われたはずだが、殆どがシロだった。
ところが、最近イタリア中部の、マルケ州の町、アスコリ・ピチェーノの民間検査機関の、アルパム社が、問題の化学物質(Itx飲用によって呼吸器障害を起すとされている)を,ワインを含む3品目の製品から、検出したという。こうなると、飲料製品の全てが疑わしくなってくるが、同検査機関の報告書によると、汚染は、パック入りのワインをはじめ、カカオやチョコレートベースのお菓子類にまで及んでいるらしい。この報告書は直ちに地元の検察当局へ送付された。
あとは検察当局の判断待ちだが、その結果次第では、汚染食品やその検査対象は、さらなる広がりを見せるかも知れず、あっしらのニッポンでも、いつまでも対岸の火事視していられるかどうか、甚だ疑問になってきた。
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