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[No.2358] イタリア政治の行方 投稿者:   投稿日:2006/04/11(Tue) 22:58
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薄氷の勝利というのか、かりにプロディー氏が首相になったにしても、かなりやりにくいような気がする。プロディー氏は、我々の勝利だ、いまここに新しいページが始まる、私は全国民のための政治を目指す、とかいろいろ云っているようだが、前首相側はいまだに、彼の勝利を認めず、しきりに反発しているようだ。チャンピ大統領は選挙は申し分ない出来で規則正しく行われたといい、プロディー氏は前首相の電話を待っている、というが、ベルルスコーニ氏からの祝福の電話は本当に掛かって来るのだろうか。

 外紙でも、Italy devided とか knife edge election という言葉を使って、政権を取ったものの、その後の、政治運営の難しさを指摘するものがケッコウ多い。もう一度、選挙そのものをやり直した方がよさそうな気もする。


[No.2359] Re: イタリア政治の行方 投稿者:   投稿日:2006/04/12(Wed) 11:29
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イタリア政治の行方ということになれば、今のところ、それを表現する言葉は、『混沌』しかないでしょう。

 ベルルスコーニは、絶対多数を取ったものがいないのだから、連立の道しかないと主張していますが、外紙(「雪辱」という言葉を使っています)にもあるように、やっと五年目にめぐってきた絶好のチャンス、プロディー側は首相の座に着くのでなければもちろん、満足するわけがありません。

 それはさておき、戦いが終わった後の町の風景を見るとそれなりに面白いのです。たとえば、例のコリョーネつまり「あほう」。元首相の勝利宣言に続いて、こんな風景も。『ぼく等は「阿呆」学生で〜す。先生、グアンバッテ』と書かれた紙片をかざして微笑む男女学生の群れ。

 一方、そのプローディ氏の、孫との仲もまた、ほほえましく、演説会場の演壇で抱き上げた、可愛い孫娘、キアラちゃんの、白いティーシャツの胸には、赤い字で「おじいちゃんを、そうりだいじんに」と赤い字でくっきり。

 また、広場で、初老の男の掲げる紙片に、虹色で「プローディをすぐ首相に」と書いてあります。これは日本語で書くと何の変哲もない表現ですが、前にヨハネ・パウロ二世の列聖を求める、ポーランドの群集が、「すぐに聖人に」と言う意味で、「サント・スビト」とやったのを下敷きにしているのです。

 ちなみに「プローディをすぐ、首相に」は「プローディ・スビト」です。


[No.2360] Re: イタリア政治の行方 投稿者:   投稿日:2006/04/12(Wed) 14:41
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他国の反応のうち、アメリカは、当初の大らかな発言から、チョッと距離を置いたスタンスを取り始めた。つまり、どんな政府が出来ても何ら問題にしないが、と云いながらも、恰も中道右派側(ベルルスコーニ)の主張にあわせるかのように、集計の問題を取り上げ、最終発表が出るまでは、静観するとしている。