皆さん 今晩は
中央青山監査法人が2ヶ月業務停止処分と、報道されました。 カネボウ粉飾決算事件が直接の引き金でしょうが、 以前にも「山一証券」「ヤオハン」「足利銀行」など粉飾決算で、 破綻した会社の、監査を担当してきた札付き法人のようです。
会計処理の違法行為を監査する立場が、脱法行為を指導していたと、 言うのですから、高級泥棒に手口を教わっていたようなもの。 カネボウに限らず、過剰投資に踊らされた殆どの企業はバブル崩壊後、 あの手この手の対策に追われ、それこそ高級泥棒の魅力的誘惑には、 負けそうになった筈です。それに対して小泉・竹中組は此れで、 「金融問題の総決算」と踏んでるようですが、さて本当か?経緯を辿ると、
1991年・宮沢首相:推定60〜80兆円の不良債権を抱えてバブル崩壊開始 宮沢さんは1986年バブル真っ最中時の大蔵大臣、バブルA級戦犯。 1994〜95年・羽田・村山首相:バブル崩壊による金融機関破綻続出 東京協和、コスモ、木津信用、兵庫銀、住専、阪和銀、日産生命・・ 特に住専は13兆の負債、6.4兆の損、6800億税金投入で大問題。 1996年〜・橋本首相:消費税アップ、景気後退、金融システム破綻寸前 北海道拓殖銀、山一證券倒産・・・大型金融システムに不安広がる。 1998〜2001年・小渕・森首相:公共事業大盤振る舞いで景気回復狙うが、 借金激増、国と地方の長期債務666兆円(2001年)で、GDP比世界一の、 借金大国になる。 99年の不良債権は38.7兆円と報告されているが、02年の並厳しい、 査定で逆換算すると約50兆円超、要注意債券計は100兆円とか、 かくしてもう日本はスチャカメチャカ! 2001〜06年・小泉首相:666兆の借金と100兆円の要注意債券を抱えて出発。 2005年現在国と地方の長期債務は774兆円と増え続けている、 2010年にはプライマリーバランスを取ると言うが、眉唾?もの。 然し不良債権だけは17.9兆円となり計画より大改善、大成功!
これは小泉構造改革で唯一成功した改革である。金融庁を分離させ、 竹中半兵衛を起用し、公的資金を投入し、三和を潰し、銀行ビックバン、 最後に監査法人を討ち取った。 やっぱり、これが「金融問題の総決算」の位置付けとは、納得! 監査法人は「法の番人」が泥棒幇助してたのですから、厳罰は必死です。
然しこの調子で、「防衛施設庁談合」「厚生年金会館グリンピア叩き売り」、 「年金流用」「道路公団40兆円債務」「文部省ゆとり教育学力低下」、 「中・韓外交」「安全保障費負担」「社会保障費問題」「少子高齢化問題」・・、 快刀乱舞と言うわけにはいかぬものか?
35斉
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