皆さん 今日は
師走も後半月、天候も一喜一憂しながら寒さが募ってきます。 最近の国際ニュースで最大の関心はイスラム諸国の動静です。
この12月だけで、南米・中東・米での動き ●ベネゼーラの選挙でチャベス大統領の圧勝、ブッシュは悪魔か。 ●イランのアフマディネジャド大統領がイラク治安に意欲。 ●選挙で負けたブッシュ大統領がイラク政策変換を迫られる。
伝えられる報道から、これらの事をどう読取るか? アメリカは「自由主義的な民主主義で経済は資本主義」です。 一方イランもベネゼーラも大統領は選挙による民主大統領です。 しかも圧倒的支持を得ています。
経済についても曲がりなりにも資本主義です。 最近国際メジャーから石油産業を取り上げ国営化を目指していますが、 此れとて共産主義を目指しているのでなく、 唯一の国益である石油利権確保の為だと思います。
何処がどう間違って「自由主義的な民主主義で経済は資本主義」が 全く違った世界になったのでしょうか? 思うに、 アメリカの資本主義は爛熟期に入り「市場原理主義」の社会になっています。 一方イスラムの資本主義は其の入口「貧困救済第一主義」でしかも、 頼れるのは石油だけの「いびつな社会」となっています。 更に其の「いびつさ」にイスラム教の戒律が政治・社会規範に及び、 重くのしかかって「永久歪」を起こしてしまったと思われます。
同じ資本主義もピンとキリでは、離れすぎて調整の仕様もありません。 更に石油枯渇が今世紀にも起りかねない中で、キリの側から見ると、 ピンは自主供給出来るのに、自国の石油需要の60%を輸入で賄っています。 此れでは話し合いも何もありません。
イランの宗教最高指導者ハメイニ師は、 「イスラム諸国の団結と協力の重要性を強調」し、 アルカイーダのラビンは「イスラム王国設立」を叫び、 中東・南米・インドネシアに「第三の宗教国家連帯」が、 出来て来そうなこの年末の世界の動きでした。
どうか「初夢にはこんな物騒な絵柄が出ませんように!」 35斉
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