[No.2565]
シンドラーのリストとリフト
投稿者:35斉
投稿日:2006/06/09(Fri) 20:35
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皆さん 今晩は
エレベーター事件には心を痛めます。前途のある青年のご冥福をお祈り、
致します。
昔「シンドラーのリスト」と言う映画を見て、1200人のユダヤ人の命を、
救った、オスカー・シンドラー(独)に限りない賛辞を惜しみませんでした。
同じ名前の昇降機専門会社は「シンドラーの棺桶リフト」を作っていたのかと、
茫然自失です。
技術屋世界では、同じ乗り物でも「電車や車」は重力にぴったりくっついて、
動くもの、危なかったら止めれるのが第一である。
ところが「空飛ぶ飛行機」は重力に反抗して動くもの、この世界は止まれば、
一巻の終り、兎も角飛び続けて燃料を抜き平地に向かうしかない。
更に、この中間のトランジット(移動媒体)であるエレベーターの安全設計は、
ロープ一本頼りの飛行機並と考える。
専門の方には釈迦に説法ですが、地球から足が離れているものは三重システム、
NO1コンピュータの制御をNO2が常にスタンバイ、または交互に、
スイッチング、同じ機能のNO3が、NO1とNO2の動きを監視して、
一旦緩急の時はどちらの制御が正しいか軍配をあげる三重安全システムです。
シンドラー社はどんな設計をしてたのでしょうか?電車並みの一重?
自動車も飛行機も自身の制御主器は自分に搭載していますが、エレベータは、
制御主器が動く箱の外にあります。
此れだけ技術進歩して居る現在では、恐らく個々の部品の信頼性は、
相当高いと思われますが、案外に離れている部品間の技術的やり取り、
たとえば配線の、「浮遊容量、ノイズ・・・」や制御情報の「プロトコールの、
伝送速度・・・」など設置条件などで、千差万別。此れで失敗する事も多い。
偉そうに書いていますが、35斉はエレベータの専門家では有りませんが、
半世紀前に流行った「ロープウエー」のトラブルに巻き込まれて、
ボーナスカットされた夢を今でも見ています。
どうか1200人の命を救ったシンドラーの名を汚さぬように祈っています。
35斉