[No.3079]
施政方針演説のはじめとおわり
投稿者:35斉
投稿日:2007/01/29(Mon) 17:53
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皆さん 今晩は
安倍総理の「美しい国」のイメージがピンと来ませんが、公的には
「施政方針」からやろうとする事が読取れます。
1:(はじめに)で以下のように戦後体制をぶっ壊してと言っいます。
「今こそ、これらの戦後レジームを、原点にさかのぼっ大胆に見直し、
新たな船出をすべきときが来ています。「美しい国、日本」の実現に向けて、
次の50年、100年の時代の荒波に耐えうる新たな国家像を描いていく、
ことこそが私の使命であります」
小泉さんは自民党(の旧経世会)をぶっ壊しましたが、
こんな大きなことを本当にやるのでしょうか?
2:(むすび)で以下のように憲法改正に初めて触れています。
「新しい国創りに向け、国の姿、かたちを語る憲法の改正についての議論を、
深めるべきです。「日本国憲法の改正手続に関する法律案」の今国会での成立を、
強く期待します」
でも何を改正するかはハッキリしません。戦後体制をぶっ壊して後、
現憲法のままではどんな日本になるのでしょうか?
一部では「憲法九条」だけが念頭と言われていますが、
それでは喧嘩の仕方が変っただけで、戦後をぶっ飛ばすには不足です。
3:(はじめに)と(おわり)の間の方針・政策の展開は小泉政権の後始末的なもので、
唯一「教育基本法関連法案」が具体的で新しく提案され様としています。
その間、憲法に触れているのは只の一ヶ所「主張する外交」の中で、
「集団的自衛権が憲法に反するか、どうかを研究する」と、
述べられていますが憲法9条にまでは言及していません。
戦後の体制を裏打ちする「憲法の3大理念:主権在民、基本的人権の尊重、
平和主義(戦争放棄)」を其の侭では、安倍首相が施政方針演説で、
わざわざ「はじめに」「おわり」の締めで戦後体制のぶっ壊しや、
憲法改正の下準備法案を提案することも無いと思うのですが?
例えば「主権在民VS公共の利益」「基本的人権の尊重VS自己責任」、
「戦争放棄VS個別自衛戦争・集団的自衛戦争」などは、
最早「個別法律」だけの問題ではなく、憲法にまで遡って検討の必要があると思いますが?
35斉