この本は以前に紹介しましたね。 樋口恵子著片方の瞳で泣く別れの悲しみに耐えて生きていかなくては。年を重ね、老いていく道程で、別れや喪失のたびに心ゆくまで泣いていたら、その涙で溺れてしまうだろう。若さと美しさをはじめ、歯、視力、脚力など体力が衰える。何よりも長年の年月をともに生きてきた、同世代の親族、知り合いや友人の死が悲しい。そんな中で、自分の人生の終盤を己を持して全うしようと思ったら、涙の流出を抑制しなくてはいけない。