任意団体 メロウ倶楽部について
メロウ倶楽部は、会員相互の親睦を図り、ネットを通じて生き甲斐のある豊かな生活の実現を目指すと共に、社会の発展に寄与することを目的としています。
メロウ倶楽部は、円熟世代の積極的社会参加を情報化の積極的な支援によって促進することにより、ゆとりある豊かな活力に溢れた21世紀の長寿社会を構築して行くことを目指しています。そのために、円熟世代の豊富な知識と経験をインターネットを利用して世界に発信すると共に交流を行い、更にネット上で情報の提供を受けています。
メロウ(英語でMellow)とは「円熟した・まろやかな」という意味で使われております。 年齢区分を表す言葉として一般に「高齢者」あるいは「シニア」という言葉があります。人間誰しも歳を重ねて高齢者・シニアと呼ばれる年齢に達するのですが、単に物理的に歳を重ねるのではなく、各人それぞれが長い人生を生き抜いて来た知識、技能、人生観、思想信条、更にはそれらに伴うその人ならでのノウハウを持っています。 このように歳は重ねても人間として円熟し、まだまだ限りない可能性を秘めた世代といえます。この可能性・ポテンシャルを持った人々の集団として、あえて「高齢者」「シニア」という言葉を使わず「円熟世代」、その人々の集いの場を「メロウ倶楽部」と名付けました。
(構成)
メロウ倶楽部は、1999年11月に設立されました(注1)。北は北海道から南は九州まで、そして、米国、欧州(スペイン)、アジア(フィリッピン、台湾)と世界諸国に散らばった会員で構成された、わが国でも相応に名を知られるようになった全国ネットです。会員は2012年6月末現在でおよそ374名で、男性が約58%、女性が42%です。年齢分布は40ー59歳約3%、60-64歳約6%、65-69歳約15%、70-74歳約24%、75歳ー79歳約27%、80歳以上約17%となっています。およそ40歳以上の会員によって構成され、65歳以上の高齢者は約91%を占めています。会員は大都市に集中していますが全国に展開し既に39都道府県に会員を擁しています。
(運営)
いわゆる事務所を持たない(必要としない)メロウ倶楽部では、ネット上のサイトが事実上事務所となっています(従って事務所費等は不要)。1年に1回の総会を始め、幹事会などの全ての会議はサイト(ホームページ)上で行われています。運営のための会議室は実質的に24時間開かれています。イベントの準備作業なども、サイト上に準備室を構築し、その多くをここで行います。
なお、メロウ倶楽部のサイトは、レンタルサーバーを使っていても、基本的に自力でサイトを構築し、維持・運営・管理を行っています。企業や官庁などからの援助は受けていません。特にメロウ動画館のサーバーは全く自前のサーバーです。
(オンラインとオフライン活動)
メロウ倶楽部は目的達成のための手段として2つの活動、オンライン活動とオフラインの活動を行っています。
オンライン活動はインターネットを利用した活動で、メロウ倶楽部ではこれが主です。サイトの会議室やコンテンツ上での双方向のやりとり、そしてホームページでのネット社会へのアッピールなど、ネットを通じた全国的な活動によって、会員はその活動に自らの生き甲斐を見出し、そのことが同時に世のため人のためとなり、社会への貢献となることを目指しています。
一方、オフライン活動(オフミーティング)は実際に顔を合わせての交流や催しごとですがこの活動も大変盛んで、オンライン活動を補足充実させる役目も果たしています。
特別コンテンツとして、「メロウ伝承館」「メロウライフ館」「メロウ動画館」があります。特に「メロウ伝承館」と「メロウライフ館」はいわゆるWEB2.0型(注2)のコンテンツであり、ネット社会全体を情報と活動の場と考え、そこから提供される情報を集積することによって、自ら役立て又それの集積が社会に貢献できる仕組みとなっています。
アクセスした人が気軽に利用できるメロウサロンなどの会議室(公開の掲示板)では自由に意見交換がされ、「悠々世代」では定年を迎えた方とこれから迎える方々の情報交換が、また大正時代の貴重な生きた経験は「大正の部屋」で語られています。更に、紀行文や随筆などの交換をする「陽だまり(文集の部屋)」や、デジカメで撮られた写真を簡単にアップできる「マルチメディア館」などもあります。
また、国際交流事業としての日韓友好の活動は設立当初より活発で、年に一回の交流会(オフミーティング)を、両国で交互に開催しています。 2007年までに、韓国では、釜山・テグ・ソウル・済州島で、日本では東京・大阪・横浜で開かれました。掲示板での交流の他にも、チャットが週に2回、木曜・土曜に行われ、Skypeを用いた電話会議も行われています。
会員専用の会議室(掲示板)が会員のために用意され、スキルアップの情報交換、自由な思いや感想の交換など、会員間のやりとりは大変活発です。又写真や動画の発表、音楽ソフトを使った作品の発表、俳句や川柳などの趣味の交流も盛んです。一方、実際に顔を合わせて行うスキルアップ勉強会や交流オフなども活発に行われています。
東京、千葉、神奈川、東海、富山、関西(京都、大阪、神戸)、福岡などの主要地域においては地域密着型の活動が活発に行われています。勉強会と交流のオフミーティングの集まりが主ですが、一部の地域では一般向けの講習会の開催協力も行っています。会員数の少ない地域の会員向けには、Skypeを用いたオンライン勉強会の試行を開始しています。
会員交流のために全国オフが年に1回開かれています。それ以外にも顔を合わせるオフミーティングは活発です。色々なイベントすなわち催しごとも多岐に亘っています。イベントはメロウ倶楽部の主催するものと他団体主催のイベントへの参加とがあります。倶楽部独自の講演会も、年に3,4回開いています。
(表彰等)
メロウ倶楽部の活動は、今までに多くマスコミによって取材されるなどしてきました。又、いくつかの団体から、表彰を受け、助成金をいただいたり、評価団体の評価対象にもなりました。
注1:メロウ倶楽部は、1999年11月に@niftyのFMELLOWの旧会員を中心にして設立されましたが、FMELLOWは2005年3月に閉鎖されました。メロウ倶楽部はその活動を一定期間(2年間)サポートするためにN_FMELLOW(ニューエフメロウ)を用意しましたが、2007年4月に全てを統合しました。
注2:現在のインターネットやインターネットサービスで、静的なサイトをWeb1.0と呼び、独立性が高く動的なサイトをWeb1.5と呼ぶとして、次世代型のインターネットやインターネットサービスをWeb2.0と言います。Web2.0ではインターネット全体がコミュニケーションプラットフォームとして連動して働き進化しています。
2013年4月 改訂