釜山の市場(10月9日)

 全員で行動するのは今日が最終日、連日好天に恵まれ、いろいろのハプニングがあったものの1時には釜山港で福岡組とはお別れ。韓国の方々の心のこもったおもてなしに皆が心打たれ、日本での再会を約して別れを惜しむ。韓国の方々の中には幼少の頃日本で過ごした方も居られ、さぞ辛い思いもされたであろうに、日本への郷愁を前面に出して語って下さる優しさに心打たれ、心がチクリと痛んだ私です。

 私達成田組はもう一泊ロッテホテルに宿泊の予定。韓国通の白兎山人さんが市場街を案内して下さるとの事、ホテルのチェックインを先に済ませ、韓国側のご好意で市場入り口までバスで送っていただく。狭い通路の両側にぎっしりと小さな店舗が並び、一見して日本人の集団と判るのか「世界一安い店だよ〜」なんて日本語で掛け声がかかる。夕食はいけすの中の好みの魚をすくい上げてその場で刺身にして貰うというもの。手馴れた感じで白兎山人さんが烏賊、ひらめ、鯛、あなごを選んで大きなざるの中に入れる。ぷりぷりの魚をサンチュと紫蘇の葉の親分のような葉っぱに包み味噌を塗り、その上に刺身を載せてくるみ、尚も辛みそをつけて食べる。日本とは全く違った食べ方だけれど、なんと!美味いかった事。一日残った成田組はとても得をした気分!韓国通の白兎山人さんに感謝!

 さて、次なるは韓国海苔を買いたいので上の階にあると言う、海産物の店に押しかける。皆が韓国海苔を値切り始めた、甘辛城主さんの絶妙なタイミングの値切りに皆で大笑い、若い店主も苦笑いをしながらも結局は韓国海苔3個パックが27組入っているのを全員で分配することにして3箱81パックを購入、その他朝鮮人参のゼリー原価5,600円を3千円に値切ったり、干し海老一袋1000円を3袋2千円に値切った。もう一声っ!よ〜し決まりっって大きく手を振り上げる甘辛城主さんが一層大きく見え、楽しいひと時であった。見事な値切りに皆で大拍手!

帰り道、富山の一歩さんだけが居ない?ん?居た!居た!露天で黒皮のハンティング帽を値切ってた。3万ウオン?を1万5千ウオンに値切り倒して嬉しそうに被って追いついた一歩さん。甘辛城主さんの値切りを見て、俺もやってみっか?って思ったんだって。帰りは地下鉄にも乗せて貰い、さっと席を譲られて、ん?やっぱり婆さんなのかぁ?って。


ぎっちょ 記