[No.8]
「チボー家の人々」
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投稿日:2010/04/01(Thu) 23:09
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大学生の頃だと思う。ロジェ・マルタン・デュ・ガールという長い名前のフランス人作家の「チボー家の人々」が、白水社から刊行されたのは。
当時としてはかなり長い7巻本だった。山内義雄氏の名訳だった。いまでは筋書きなど粗方忘れたが、当時はたいへん感動したものだ。
その後再刊されていないだろうから、いま若い人が読むのは無理かもしれない。どうかして再版してもらえればいいが…。デュ・ガールはこの「チボー家」の第7部で、ノーベル賞を取った。
いまでもその内の分冊のタイトル「ラソレリーナ」「美しい季節」などの文字にであうと、とても懐かしい思いがする。
いまネットでみると、あの名訳者、しかも、アテネ・フランセの先生まで勤めた山内氏が、晩年の70歳だかになって、初めてフランスの土を踏んだというのは正にオドロキだった。(@_@;)