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[No.7011] 寺院のしきたり 投稿者:紫雲  投稿日:2015/03/19(Thu) 15:53
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弟は一昨年に咽頭がんの手術をしたが、昨年、各臓器に転移された事が見つかった。
住職としてお寺のやるべき事や自分が大切にした寺院を同じように守って欲しい!
早く後継者を決めねば!・・・との思いもあり、4回の手術を受け再起する事にかけた!
その願いも叶わず13日に67歳の若さで還化された。
            ご上人(弟)は第二十七世であった。 

思えば、新宿の仏壇屋の六男一女の末っ子として誕生した。
信仰深い母の願いもあり僧侶の道を選び、立正大学卒業後
二年かけて自転車で北海道〜九州まで日蓮ご上人ゆかりのお寺を周り、
帰ってきてから思うところあり、立正大学院に入学した。
その後各寺院で修行し、荒行も受けその結果が認められ今のお寺を任された。
在家からお寺を任され住職になると言う事は並大抵の努力と強い意思が必要だったろう〜

任された寺院に家族で皆で行った時は、本堂は茅葺きの屋根で今にも蛇が出そう。
住まいも荒れ果てて、こんな所には頼まれても私は嫌だな〜と思った!
何年後、立派な本堂にし住まいも建て、墓地を整備したので沢山の檀家が増えた。
檀家・親戚・本人の力により立派にした寺院だが、後継者不在の場合は最終的には
宗教法人の持物となり、お返しする事になるのだ!

 16日、通夜
   空も泣いてくれたのか冷たい雨の降る日だった。
   現住職の葬儀は100名程の僧侶が来てくださった。
   100名からの読経は厳粛で、私の拝む手は手のひらから離れない。
 17日、密葬儀
   空は昨日とうって変わり荼毘にふせる日には相応しい程晴々とした天気だった。
   大きい骨壷と小さな骨壷に分骨される。
   大きい方は歴代住職としてお寺の墓に。
   小さい方は故人のお墓に埋れる。

 寺庭婦人(弟の妻)は4年前に他界し、一人娘の姪は一般人に嫁いだので、
 お寺のしきたりも知らなかった。
 勿論、私も知っているはずがない。
 現住職の次世継が決まっていない場合は密葬となるのだった。
 本葬は次住職が決まってから襲名披露と共に、その住職が喪主となり行われそうだ。
 従って今回は密葬となり、お香典などは一切受け取らない。
 3代の総代を務めている方も「住職が不在のままの葬儀は始めてだ!」と驚いていた。
  
それだから何処のお寺さんも男の子が欲しいのだ。
女の子なら二男・三男のお坊さんを迎え、後を継がせる。
まるで歌舞伎の世界と同じ。 
本葬には親戚の者も出席しなければならないけど 密葬でこのように盛大だったが、
本葬はどんな形になるのだろうか? 

それにしても、何処の世界もあれこれとキマリがあり面倒な事だ。
普通の家庭で良かったぁ〜!   平々凡々と毎日平穏に過ごせられるのは幸せ。


[No.7012] Re: 寺院のしきたり 投稿者:オアシス  投稿日:2015/03/19(Thu) 21:39
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格式あるお寺の僧侶として 13日身罷かれた(還化)された弟様を悼みあげます。
4回の手術で癌と戦ったが快癒叶わず亡くなられたとは、大変でしたね。

「ご上人(弟)は第二十七世であった。」
いろんな人生があるんですね。
「> 在家からお寺を任され住職になると言う事は並大抵の努力と強い意思が必要だった
 ろう〜」
>御弟様は 大変な修行をなさり、癌と4回の手術と 特異な人生経験をなさって、、、
>ご上人(弟)は第二十七世であった。 

タイトル:寺院のしきたり
特異?なしきたり 驚きをもって興味深く読ませて頂きました。

ホント 普通の家庭で 平凡な人生で良かったぁ と感じました。

                      オアシス


> 弟は一昨年に咽頭がんの手術をしたが、昨年、各臓器に転移された事が見つかった。
> 住職としてお寺のやるべき事や自分が大切にした寺院を同じように守って欲しい!
> 早く後継者を決めねば!・・・との思いもあり、4回の手術を受け再起する事にかけた!
> その願いも叶わず13日に67歳の若さで還化された。
>             ご上人(弟)は第二十七世であった。 
>
> 思えば、新宿の仏壇屋の六男一女の末っ子として誕生した。
> 信仰深い母の願いもあり僧侶の道を選び、立正大学卒業後
> 二年かけて自転車で北海道〜九州まで日蓮ご上人ゆかりのお寺を周り、
> 帰ってきてから思うところあり、立正大学院に入学した。
> その後各寺院で修行し、荒行も受けその結果が認められ今のお寺を任された。
> 在家からお寺を任され住職になると言う事は並大抵の努力と強い意思が必要だったろう〜
>
> 任された寺院に家族で皆で行った時は、本堂は茅葺きの屋根で今にも蛇が出そう。
> 住まいも荒れ果てて、こんな所には頼まれても私は嫌だな〜と思った!
> 何年後、立派な本堂にし住まいも建て、墓地を整備したので沢山の檀家が増えた。
> 檀家・親戚・本人の力により立派にした寺院だが、後継者不在の場合は最終的には
> 宗教法人の持物となり、お返しする事になるのだ!
>
>  16日、通夜
>    空も泣いてくれたのか冷たい雨の降る日だった。
>    現住職の葬儀は100名程の僧侶が来てくださった。
>    100名からの読経は厳粛で、私の拝む手は手のひらから離れない。
>  17日、密葬儀
>    空は昨日とうって変わり荼毘にふせる日には相応しい程晴々とした天気だった。
>    大きい骨壷と小さな骨壷に分骨される。
>    大きい方は歴代住職としてお寺の墓に。
>    小さい方は故人のお墓に埋れる。
>
>  寺庭婦人(弟の妻)は4年前に他界し、一人娘の姪は一般人に嫁いだので、
>  お寺のしきたりも知らなかった。
>  勿論、私も知っているはずがない。
>  現住職の次世継が決まっていない場合は密葬となるのだった。
>  本葬は次住職が決まってから襲名披露と共に、その住職が喪主となり行われそうだ。
>  従って今回は密葬となり、お香典などは一切受け取らない。
>  3代の総代を務めている方も「住職が不在のままの葬儀は始めてだ!」と驚いていた。
>   
> それだから何処のお寺さんも男の子が欲しいのだ。
> 女の子なら二男・三男のお坊さんを迎え、後を継がせる。
> まるで歌舞伎の世界と同じ。 
> 本葬には親戚の者も出席しなければならないけど 密葬でこのように盛大だったが、
> 本葬はどんな形になるのだろうか? 
>
> それにしても、何処の世界もあれこれとキマリがあり面倒な事だ。
> 普通の家庭で良かったぁ〜!   平々凡々と毎日平穏に過ごせられるのは幸せ。


[No.7013] Re: 寺院のしきたり 投稿者:まや  投稿日:2015/03/20(Fri) 06:48
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紫雲さん、お早うございます。

 弟さんのこと、まずお悔やみ申し上げます。

> 弟は一昨年に咽頭がんの手術をしたが、昨年、各臓器に転移された事が見つかった。
> 住職としてお寺のやるべき事や自分が大切にした寺院を同じように守って欲しい!
> 早く後継者を決めねば!・・・との思いもあり、4回の手術を受け再起する事にかけた!
> その願いも叶わず13日に67歳の若さで還化された。
>             ご上人(弟)は第二十七世であった。 

 ご上人さまのこと、お悔やみ申し上げます。
 どう申し上げればよいのか言葉がなくて・・・ただただ残念でした、とだけ。

 ご住職をなさったお寺さんや宗派のしきたりは存じませんが、すべてがお寺の
本山とか門徒衆の采配のようなもので決められるのでしょうね。
 
 とにかく、弟さんが安らかにお眠りになられるように祈っています。
 そして、紫雲さんのお気持ちが安らかに弟さんのご冥福をお祈りできますよう
にと念じています。(ふさわしい言葉を知りませんこと、お許しください。)

まや


[No.7014] 寺院のしきたり 投稿者:   投稿日:2015/03/20(Fri) 17:22
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紫雲さん、この度は、ご愁傷さまです。
まだ、若いから、残念です。
父を介護してるとき、やさしいお言葉を、かけて頂き、決して忘れていません。その父も、去年の9月10日に、大往生しました。その人生を、自費出版しました。寺のしきたりを、読んで、みる目が、かわりました。肉親の死は、悲しいです。あたしは、半年たっても、喪失感で、今もいっぱいです。
元気出してください。


[No.7015] Re: 寺院のしきたり 投稿者:ぱらむ  投稿日:2015/03/20(Fri) 23:15
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紫雲さん、

ご回復が難しい状態であることは伺っていましたが大切な弟君をなくされた
お悲しみはいかばかりでしょうか。ご住職としてお寺を再興され立派であられた
のですね。
心よりお悔やみ申し上げます。

ぱらむ


[No.7016] Re: 寺院のしきたり 投稿者:くるくる  投稿日:2015/03/21(Sat) 23:06
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紫雲さん

 ご上人(弟)様のご逝去を悼み、お悔やみ申し上げますと共に
 心よりご冥福をお祈り致します。


 まだまだお若く、辛い闘病をなさっていらっしゃる事は存じておりましたが
 紫雲さんのお悲しみお察し致します。
 
 しきたりに乗っ取って、まだまだ大変でいらっしゃるでしょうが、
 紫雲さんもお疲れが出られませんよう、どうぞご自愛下さいませ。


                    合掌





 


[No.7017] Re: 寺院のしきたり 投稿者:紫雲  投稿日:2015/03/23(Mon) 11:23
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オアシスさん、まやさん、まるこさん、ぱらむさん、くるくるさん、
おはようございます。

皆さまからお悔やみの言葉を頂いてちょっと面食らっております。
本来は「生と老」に載せるのかと思いましたが、
あえて「寺院のしきたり」と題して文集に載せました。
皆さまのお優しいお言葉、ありがとうございます。

私個人のブログには「弟が逝く」としてあります。

寺院のしきたりが解ってびっくりいたしました。

古寺からここまで立て直すのは莫大な費用がかかっています。
故人を含め母・親戚などが何千万と寄付し、勿論檀家さんも寄付をしてくれました。
しかし、それは宗教法人の物となってしまうのです。

そのような事は殆どの方はご存知ないと思います。
親戚我々も矛盾を感じた次第です。


[No.7018] Re: 寺院のしきたり 投稿者:まや  投稿日:2015/03/23(Mon) 12:03
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紫雲さん、今日は!

> 寺院のしきたりが解ってびっくりいたしました。
>
> 古寺からここまで立て直すのは莫大な費用がかかっています。
> 故人を含め母・親戚などが何千万と寄付し、勿論檀家さんも寄付をしてくれました。
> しかし、それは宗教法人の物となってしまうのです。

 紫雲さんの書き込みにいささかとまどっています。
 莫大な費用を投じたからといって、そのお寺をどうするつもりだったのです?

 私は仏教のしきたりや仕組みは存じませんが、寄付その他一切は寄付などを受けた
お寺さんのものになるのではありませんか?

 キリスト教で言えば、私たちの寄付(献金と言います)はすべて所属教会のものに
なります(ただし、献金をするときに「○○のため」という目的のある献金であれば、
すべてその目的のために使われることになります。献金した者が一文無しになろうと
も、それは関係のないことです。人がその宗教のために一生を捧げて働こうと思えば
献身をすることになります。献身した場合には所属している教会とその宗教のために
全身全霊をかけて働くことになりますし、所属教会は献金を集めてその働き手(牧師
や伝道師、宗教上の指導者)の少なくとも最低限の生活ができるだけの費用を負担し
なければなりませんが、それが出来ない場合には献身した人は生活のために働くこと
にもなります。すべて宗教法人のもので、私物はあってもないのと同じです。

 仏教のことは知りません。でも、私の両親や親族のお寺さんとの関わり合いを見る
と、表向きにはどの宗教も同じように思えるのですが・・・?

まや


[No.7019] Re: 寺院のしきたり 投稿者:紫雲  投稿日:2015/03/23(Mon) 19:49
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まやさん、こんばんは。

ア〜ぁ〜! そうなんですかぁ〜!
私はそこまで考えつかなかったです。
まだまだ信仰心が足りないのですね!

弟はきっとまやさんと同じ考えだたのでしょう〜
まやさんから教えられて、私の気持ちもやすらぎました!

よくぞ! 教えてくださいました。
ありがとうございます。


[No.7020] Re: 寺院のしきたり 投稿者:まや  投稿日:2015/03/24(Tue) 05:54
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紫雲さん、お早うございます。

> ア〜ぁ〜! そうなんですかぁ〜!
> 私はそこまで考えつかなかったです。
> まだまだ信仰心が足りないのですね!
>
> 弟はきっとまやさんと同じ考えだたのでしょう〜
> まやさんから教えられて、私の気持ちもやすらぎました!

 偉そうに思ったことを書いてごめんなさい。
 紫雲さんの弟さん思いの辛いお気持ちが伝わってきて、ついつい書いてしまい
ました。でも、弟さんは浄土に功徳をお積みになったのですよ。みなさんで大き
く立派に建て直された寺院は、それなりに檀家の方たちに支えられて歴史を重ね
て行くと思います。問題はいいご住職が弟さんのお仕事をいかに引き継いでいか
るかにかかっていると言えましょう。

 紫雲さんは弟さんにとってはいい姉君であると同時に「いい檀家さん」だった
のだと思います。これからも弟さんが建て直したお寺の「いい檀家さん」であり
続けることが、弟さんのご供養になり、ご意志を無にしないことだと思います。

 偉そうに言ってごめんなさい。

まや


[No.7023] Re: 寺院のしきたり 投稿者:GRUE  投稿日:2015/03/30(Mon) 18:30
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紫雲さん、こんにちは、

書きたいことがあったのですが、他事に紛れていつもの遅レスです。

> 弟は一昨年に咽頭がんの手術をしたが、昨年、各臓器に転移された事が見つかった。
> 住職としてお寺のやるべき事や自分が大切にした寺院を同じように守って欲しい!
> 早く後継者を決めねば!・・・との思いもあり、4回の手術を受け再起する事にかけた!
> その願いも叶わず13日に67歳の若さで還化された。
>             ご上人(弟)は第二十七世であった。 

凄い方でしたね。そのような方は今の世ではなかなか見つかりません。
生前に是非お会いしてみたかったですね。

実は、私の知人に、お坊さんがいます。曹洞宗の住職です。もう80代半ばに
なるでしょうか。父親の葬儀をお願いしました。

その時に、一寸したお話しをしただけで、引き込まれてしまいました。
その方の父上もお坊さんで、いわゆる「満州」で住職をされていました。

で、彼も、少年時代に「満州」に渡ったのでした。波乱万丈の経験を
されたようです。

その経験ももちろん凄い話でしたが、それよりも、それら全てをひっく
るめて、何かを得ている、何か覚悟のようなもの、それに引き付けられ
たのでした。あー、大きいなあと思いました。

その方も、やはり後継者のことで悩んでおられました。いい後継者を
を決めておきたいんですね。

自分を次いで更に越えてくれるような後継者が欲しいだと思いました。
それを自分の生きている内に決めておきたいという強い願望でしょう。
紫雲さんの弟さんも同じような考えではなかったかなと思う次第です。

でも、それが残念ながらかなわなければ、宗教法人にお任せするより
ないでしょう。密葬に宗派のお坊さんが100人も参加されてお経を
あげて下さった由、その有様はさぞや壮観だったことでしょう。

そして、それはなによりも、前住職の気持ちはよく伝わっていること
でしょうから、その意を汲んで、後継を決めて下さるのではないで
しょうか。そう思います。


[No.7025] Re: 寺院のしきたり 投稿者:紫雲  投稿日:2015/04/01(Wed) 15:29
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GRUEさん、こんにちは。

コメント、ありがとうございます。

> 自分を次いで更に越えてくれるような後継者が欲しいだと思いました。
> それを自分の生きている内に決めておきたいという強い願望でしょう。
> 紫雲さんの弟さんも同じような考えではなかったかなと思う次第です。
そうなのです。
出来れば自分の周りから選びたいと思い、辛い手術にも耐えていたようです。

母が弟に対する思いは強かったであろうと思っています。
港区にあった代々続いていたお墓も移し、兄達も檀家になりました。

88歳の時に長年住んでいた東京からお寺に住み、檀家さんや他のお寺さんにも
心配りし、皆さんに慕われていました。
99歳の大往生でした。
お寺さんや檀家さんから、「お母様によく似ていますね」と言われると
とても嬉しく思います。
大好きな母だったのですもの〜

> そして、それはなによりも、前住職の気持ちはよく伝わっていること
> でしょうから、その意を汲んで、後継を決めて下さるのではないで
> しょうか。そう思います。
そうですね〜
きっとそうでしょう・・・
私は他家に嫁いで檀家ではないのですが、お墓詣りに行くのは遠いので大変ですが、
体が許す限りはお参りいたします。