画像サイズ: 520×390 (75kB) | あっしは割と美術館だの博物館が好きで、機会があればなるべく行くようにしています。地元に、国立、私立の博物館が合わせて3つ以上あります。それで、いろいろ見る中で思ったのは、確かに国立のものもひとつ含まれていますが、こういった施設は、最近 よく云う『上から目線』のもとに作られているのではないかということ。
これは、公立のものに限らず、私立のものにもそういう傾向があります。あっしのばやい、カイガイでも国内でも、よく『お叱り』を受けます。この『お叱り』のない展示は、はたして可能なのでしょうか。見るたび、行くたびに、あっしは、あっしなりに考え続けて来ました。
具体的に『お叱り』の例を挙げると、例えば県内の美術館などでも、展示物の前に柵がしてあったり、ロープがあったり、床にライン(停止線)が書いてあったりするのです。展示物にみとれて、うっかりこの線をすこしでも越えようものなら、電光石火、係員が血相変えて飛んで来て注意します。停止線の色が不鮮明の場合などは、どうしてもすぐ気付かずに越境してしまいます。一瞬、不可触民、非接触型ICカードなどの言葉が、脳裏をかすめます。
こうした展示物というものは、全体、見せて頂くものか、それとも、見てやるものか。あっしは、年中越えてはならぬ一線を越えてしまう習性がある紋ですから、自分がやるなら、見せてやるでなく、見て頂くというコンセプトでやりたいものと、常々思うようになりました。
で、2年半前に、第1回をやった時には、入り口に「見てください、触ってください、食べてください」と書いた、小さな張り紙をしました。とにかく、ご来場者にもいろいろの方が居られましょう。ヒマだから、何でも見たがる性質なので、義理があるから、ハガキを貰ったから。しかし、共通しているのは、この暑いところ(寒いところ)を、わざわざ会場まで出向くということ、また、ケッコウ近くもない所から見える場合もあるのです。
そうなると、主催者は、有難いご来場者を料亭にでもお呼びしてねんごろに接待しなければならないところでしょう。それも、大勢となると、実行はなかなか困難です。また、子供の来場者もあります。そこで、前回は、数か所に、ふたを取った角瓶に入れた駄菓子なんぞを置きましたが、今回もこれを踏襲しました。
「触って下さい」では、音のいい卓上ベルやちいさなカウベル、それから一寸洒落たオルゴールなんかも何気ない感じで置きました。試してみたい方、その存在に気が付かない方には、主催者であるあっしが、自らネジを巻いて、音を聴いて頂きました。あるコーナーでは、CDも数枚用意して用意のプレイヤーで聴いて頂こうと思ったのですが、ご来場者はどうも一遍に見える傾向があり、係員は一名なので、残念ながらそこまで出来ませんでした。また、DVDもあったのですが、これも手が回りませんでした。
触る方では、使い方を説明し、実際に手に取って試していただきました。(つづく)
写真説明。あっしの日ごろ、愛玩している可愛い黒猫が行方不明、ムンク人形も、どうやらあっしに無断で家出してしまったようなので、他の展示品に声をかけて、急きょ集合写真を撮りました。 |