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[No.7238] カギがない 投稿者:あや  投稿日:2015/08/18(Tue) 19:07
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夫が米沢の実家に帰っていることで、6日間一人となった。そのため、夜はドア
チェーンまでかけた。
古くなっているせいかスームーズに外せない。夜中に何事か起きたら開けられる
だろうかなんて思ったりもしたが、怖さが先に立って閉めざるを得なかった。

17日の朝のこと、ボランティアに出かけるため仕度をして、さぁ出かけようか。
となったときカギがないことに気付いた。気持ちが高ぶっていたことでか10分
ほど探したがない。昨日使用したバッグを取り出したり、隣りの部屋の机の上を
見たり、穿きもしないズボンを引っ張り出し、ポケットを調べたりもした。

バスの時間は通り過ぎた。次のバスまでは7分、今日は休ませてもらおうかと思
いながら玄関へ行った。なんと靴箱の上の棚にカギがあった。
考えてみたら、昨日「盆踊り大会の反省会」があり、21時頃帰って来たのだ。
そのとき、ドアチェーンをかけたのだ。いつもは寝る時にかけに行くのだが、昨
夜は、「もうかけてしまおう」とかけたのを忘れていたのだ。開け閉めを何回も
繰り返したことも思い出した。そんなことで、カギを棚に置いたままにしてしまっ
たのだ。

「昨日は帰って来てカギを閉めたからこそ、カギが閉まっている。どこかへ忘れ
てくるはずはない」など一人ごとまで出たのだった。

そこで、バス停まで走った。47分のバスに飛び乗った。駅までは7,8分の所
だが道路が少し混んでいた。電車は9時1分発、そのあとでも間に合うがと思い
ながらも、バスを降りて駅へ走り、40段くらいある階段を駆け上った。下りの
エスカレーターはあるが、走るわけにはいかない。階段を駆け下りた。電車に飛
び乗ったらドアは閉まった。

苦しかった。大きな息をハァーハァーと吐いている私を、中年の女性がじっと見
ていたことは忘れられない。
バスが駅前についたのは9時だったか? 1分という時間であのように走ったこ
とは生れてこのかたないという感じがした。

カギをそのように置き忘れたことが認知症と言えるかどうかわからないが、もう
すこし落ち着かなくてはいけないと思った。

夫が留守で呑気にできるといっても、逆に怖さもあることを痛感した。
それともうひとつあった。それはザックの中も全部出して探したことで、そのと
き2個の通帳の印鑑が入った小袋を、ザックの外へ出したままにしたらしく、ボ
ランティア先へ行ってザックを背から降ろしたら、外にぶらさがっていたのだ。
このようなものを盗る人はいないだろうが、引っ張れば簡単に千切れそうなので、
私としては肝を冷やした思いがした。印鑑をこのようにザックの中にぶら下げて
持っているなんてよくないと思った。

肝を冷やした思いがしたとは、通帳の印鑑変更届けを出さなくてはならず、余計
な時間がかかると思ったからだった。

食事の支度をせねばと思っているが、ご飯が炊ける時間が19時30分なので、
こんな暢気なことをしている。一つには夫が帰ってきたことで気持ちが落ち着い
多のかもしれない。
ほんとうなら一人暮らしがしたいと思ったりしているのに、なんとも勝手な私で
ある。


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