「初春花形歌舞伎」を観に行ってきた。 出し物は「車引」 海老蔵主演は「白波五人男」「七つ面」
「白波五人男」 海老蔵は勿論、弁天小僧菊之助。 ちょっと大柄なのが気になるが、前より痩せてきたので楚々した雰囲気は出ていた。 娘が男と分かった時は、ガラリと変わり桜の入れ墨を見せながら小気味の良いセリフ。
場面変わり、花道から勢ぞろいした五人「海老蔵」「右近」「獅童」「笑三郎」「市蔵」 まるで絵に描いたよう。 稲瀬川前で一人一人名乗り・・・恰好良いわぁ〜 お正月出し物に相応しい〜
極楽寺山門の大屋根でも立ち回りは、初めはゆっくりそして後半激しく戦う。 屋根は斜めになっているから動き回るのは大変だ! はしご、縄、十手、投げ飛ばされ、斬られ、蹴飛ばされ、宙返り。 観ててもハラハラする程の動きは速さと運動神経の素晴らしさ! それが美しく華やか・・・そして怖さも感じる。 ツケ打ちの音がより一層盛り上げる。 「白波五人男」序幕からお大詰まで観るのは初めてだった。
さていよいよ歌舞伎十八番「七つ面」 面は全てお能で使うものだ。 面打ち師が様々な面を持ち出して被り、踊る狂言。 「七つ面」は二世団十郎が初めて初演したという。
今の海老蔵は十一代目だが、亡き父団十郎が十二世だったから 団十郎を継ぐ時は十三代目になる。
「七つ面」で終わりだと思ったが、市川團十郎の紋の「三升」が書かれた祝い幕がひかれ、 海老蔵が紋付袴で現れ口上。 そして最後に 「エメン」を披露してくれた。 いわゆる「見得」です。 代々市川家は「荒事」での「にらみ」が伝わっていてこれはどの役者よりも凄みがある。 これをみた観客は、邪気が払われ無病息災と言われているそうな・・・
今年は良い年になりそう〜な〜 観にきて良かったぁ〜!
「こいつは春から縁起がいいわえ」 (これは、お嬢吉三の台詞だが・・・(^_-)-☆)
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