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[No.7511] 古きをたずねて新しきを知る〜5 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/02/24(Wed) 21:37
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  新聞だから記事に玉石のあるのは当然かも知れないが、じつに色々なことが出ていて感心させられる。どうかと思われるようなことも少なくないが、動物の寿命と云うのも気になる。

 俗に鶴は千年、亀は万年などいうが、これは誰も信じる人はないだろう。国会の議事録なら、発言者はすぐ分かるが、こういう古いのになると、言い出しっぺの記録がない。

 鴎外の「椋鳥通信」では、象が200年で、亀は300年だ。この二つには、ただ傍点が振ってあった。また、ハゲタカの118年、サンショウウオの15年、タカの164年というのは、いずれも端数が付き、いかにも、ホントらしくつくってある。だれが、どうやって調べたのか。

 あっしも年中暇だが、世の中には同じような人も多いらしく、シェイクスピアの「ハムレット」で、叔父のクローディアスがハムレットの父王の耳に流し込んだ毒薬の成分を研究し、専門誌に載せて得意になっている?ひともある。

 本書は、書き手が鴎外なので、いきおいドイツ関係の記事も多くなるが、パリ、ロンドンの流行などにも、時々触れているので、女のひとが読んでもケッコウ面白いかも知れない。前出のイタリアの詩人、マリネッティのことを書いた箇所で、1か所フランス語の間違っているところを見つけ、出版元の岩波に問い合わせたが、原文のままだそうで、鴎外も忙しいこともあって、間違いはこればかりでなく、ほかにも、いくつかあるそうだ。ところで、


 一時日本でもチョットした流行になったことがあるが、愛犬に飼い主と同じように、人間の服を着せる風は、なんと100年も前からあったと知って、一驚を禁じ得ない。そのお犬さま専門の仕立て屋のこともチャンと載っていた。(つづく)


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