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[No.7523] 古きをたずねて新しきを知る〜続々 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/02/29(Mon) 22:10
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加齢とともに、記憶力の衰えというものは如何ともなしがたい。書いたあとヒヤッとすることが多い。たとえば、前述の詩人,マリネッティだが、あっしは詩などより絵や彫刻の方が好きな紋だから、未来派などいうあまり聞きなれない詩人などより、彫刻家の方がさきに頭に浮かぶ。彫刻家の方はジャコメッティであり、全くの別人だが、よろず大雑把なあっしにとっては、ただ似てさえいればジャコメッティであろうと、マリネッティであろうと、フランチェスカッティであろうと、どうでもいいのだ。(^^♪ところで、

  同書は現代語訳ではないので、変な単語が頻出する。読みにくいといえば、これほど読みにくいものはない。その例をいくつか挙げる。支那=中国などはすぐ分かるが、覇王樹をご存じか。通常はサボテンとカタカナだが、漢字で書けば仙人掌がふつうだ。一番わずらわしいのは人名や地名で、素直にナポレオンと書けばいいものを、拿破崙またぺテルブルク、フィラデルフィアをわざわざ(^^♪彼得堡、費府などと書くので始末が悪い。生来の遅読の上、さらに読書のスピードが落ちる。

 ところで、遅読というのは、辞書に載っていないのですね。びっくりぽんです。てことは、一億総速読ってことですか。考えられない。維也納も知らない人の方が多かろう。たしかにルビはある。しかし、それが余りにも小さいので、拡大鏡のご厄介にならなければどうしようもない。

 近くGRUEさんの「イラン旅行記」が文集の部屋に登場するそうだが、イランは「椋鳥」1909年の項にも、出て来る。いつだったか、アメリカの某大統領が、メキシコの国語は、メキシコ語でいいのかと問うてし失笑を買ったことがあった。イランの國語はイラン語ではない。ペルシャ語なんである。ペルシャはいまなお、健在である。で、ここまでは枕だが、波斯は、鴎外の「椋鳥」にも顔を出す。そのほか、

 きょう読んでいて、面白いと思ったことを紹介する。売り上げの多い、また従業員なども多い新聞を、大新聞などという。これは、別に新聞紙の大きさではない。ところが、鴎外は「椋鳥」に、新聞紙の大きい、大新聞のことを載せていた。

 もちろん、大きいことはいいことだ、を国是(^^♪とする、アメリカの新聞で「一枚をひろげれば玉突き台いっぱいになる」という巨大な紙面。縦2.5メートル、横1.8メートル。

 どうやって、ポストへ入れるのか。(^^♪かなりの技術がいるように思う。それに、大きさばかりでなく、ページ数も負けていない。72ページというのも立派なら、値段を1部、ただの「一円」としたのも見上げたもの。ここで、また『大新聞』に戻る。

 「広辞苑」にも載っているが、大新聞はダイシンブンでなく、オオシンブンと読む。なんでも草創期、新聞は硬い記事の大新聞と、 軟らかい記事の小新聞に2大別されていた、と。それが次第に、双方の境界が曖昧になって一本化した。その時点で、オオシンブン、コシンブンの区別は消滅したのだ、と。なお、折衷体は中新聞と呼ばれ、これが現在の新聞のベースになったようだ。ま、その説明で行くと、キオスクなど売られている夕刊新聞などは、『小新聞』のたぐいか。 

                            (つづく)


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