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[No.7690] 衝撃の残劇 投稿者:KANCHAN  投稿日:2016/07/30(Sat) 10:27
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衝撃の残劇
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 26日、相模原市の知的障害者の施設「津久井やまゆり園」で起こった虐殺事件は衝撃でした。19人が殺され、26人が重軽傷を負いました。この事件を聞いて、誰もが人間の業の深さに暗澹とした気持ちになったのではないでしょうか。

 実は私の友人のSさんは、自閉症のお子さんをお持ちです。息子さんは健常人として生活することは難しい状態でした。Sさんは銀行支店長を立派に勤められながら、息子さんの将来を心配して、同じ悩みをもった人何人かと協力し、自閉症患者の生活の場を確保するために奔走しました。千葉県成田市の郊外に、敷地を提供してくれる人を探すのに大変苦労をされましたが、幸い理解者を得て、事業に着手できました。30年ほど前のことです。私は、この4月に、今では恒例になった、施設の人と地域の人々との交流の会に参加させてもらいました。桜の花が満開で、チューリップの花もきれいに咲いて、賑やかでとてもいい会でした。県などの支援も軌道に乗って運営はうまくいっているように見えました。上に掲げた絵は、施設の子供(といっても多分40歳くらいかもしれません)が描いた絵です。あたたかい絵です。描いた人の人格が忍ばれます。

 私はSさんのご苦労の話をお聞きしながら、公の補助も待っていたのでは期待できなくて、患者さんの親たちの大変な努力、地域の人々の善意の盛り上がりがあってこそ、今があるとの感を深くしたものでした。

 相模原市の施設と、Sさんの施設と実はいろいろ違うのだとは思いますが、私はあの施設の維持のためには、さまざまな人の協力があってこそ、という点では相通ずるものがあると思います。今回の事件は、そういう人々の気持ちを大きく傷つけたということでもありました。

 一時間もかけて、抵抗のできないあれだけの人たちを殺傷した犯人は悪魔です。しかしその悪魔性は、それだけにとどまりません。社会を根底から揺るがしかねない側面を持っています。裁判はいろんな面から追及がなされると思いますが、命の尊厳は無論、世の中は、人々の善意・信頼で支えられていることを、人々が確認しあう場でもあると思います。

それから私は、特に信仰に厚いものではありませんが、「世に神も仏もない」という言い方だけはしたくないと思っています。先日上野の博物館で見た、奈良中宮寺の菩薩半跏像を思い出して、瞑目するものです。

私が住む団地では、今日、明日と夏祭りです。地区のあちこちから大勢の子供たち、善男善女が集まってきて、盆踊りも賑やかに行われます。気持ちは明るく持ちたいですね。

(2016.3.30)


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