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[No.7741] 『ヨーロッパの民話をたずねて〜2』 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/10/11(Tue) 22:58
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 つぎに、旅行へ行く前に読んだのが、先だって旅行したばかりのチロル、北イタリアのアルト=アーディジェ州に伝わる民話のひとつ。これも大抵の方はご存じの「魔法使いの弟子型」の民話なのです。

 このテーマで有名なのは、ゲーテの詩に基づく、「魔法使いの弟子」で、フランスのポール・デュカスの交響詩となって大成功を納めました。 

 あらすじは、魔法使いの弟子が、師匠の留守中に、ほうきに魔法をかけ、掃除をさぼろうとしたのです。今でいえば家事専門ロボットに仕事を任せて、自分はその間マンガでも読んで過ごそうという魂胆。

 ところが、肝心のほうきに掛ける呪文を忘れてしまい、パニクってデタラメにやったところ、さあタイヘン、たちまちそこら中が水浸しになり、どうにも手が付けられなくなる。

 そこへ運悪く師匠が戻り、この惨状をみてオドロキ呆れる。師匠はすぐさまそこで正しい呪文を唱えてその場を納め、弟子は、その後さんざん油を絞られます。

 今は便利な掃除機がいくらでもあるので、こうした悲惨な光景は見たくても見られないでしょう。掃除機が「掃除が終わりました」などと報告して呉れるので、掃除が終わるまで、茶の間のテレビでクライマックスシリーズを観るか、しばらくは、そこいら辺で転寝でもしていればいいのです。さて、

(つづく)


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