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[No.7840] 『4月1日の珍事』 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2017/04/02(Sun) 00:07
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メシヒコという国がオリンピックの開催国になった。隣国アメフリカでは、ドナルプと云う男が、幸か不幸か大統領にえらばれてしまった。

 ドナルプの初仕事は、メシヒコとの国境に、高い高い壁を作ることだった。ドナルプは、親父が左官だったし、子供の頃から親父の仕事を見ながら育った。いつかはきっと世界一の壁を作ってやるぞ。少年ドナルプは、小学校の作文で、そう書いた。

 ところが、ドナルプの国のオリンピック委員会は政府は、どうせ隣国だ、ちいさいヒコーキで十分だろう、それに輸送に大金を掛けると、また大統領令が発動されるかも知れないと、選手団の輸送に中型機をあてることにした。外国のヒコーキなら、大型機があるが、国産優先なので、致し方がなかった。

 それから幾年かたって、オリンピックの年が来た。選手団を載せた中型機がいざ、国境の壁を越そうとしたが、壁が高くて、何度試みても越せなかった。ドナルプは外国が嫌いなので、戻ってきた輸送機を見てすぐさま、オリンピック参加を取りやめることにした。
                     おわり


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