文集 
[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

[No.7887] Re: 絵画の越境について 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2017/06/02(Fri) 10:33
[関連記事URL:http://http:/

後日譚というか、GRUE さんに、続編をといわれてもう半年以上が経過したのですが、生来の不精ゆえ、いまだにそれが果たせないでいるのは、まことに不甲斐ないことで、ジクジたる思いがあります。

 ところで、きのうは町の美術館で久しぶりに展覧会がありました。ここにあっしの日ごろ敬愛するYさんが出展されるというので、ちょっと暑かったのですが、出かけました。

 Yさんは絵を描くだけでなく、美術協会の月報の編集などもやっておられ、グループの運営に欠かせない方です。ところで、この展覧会、展示数も非常におおく、入り口のあたりは100号の大作が集められ、見ごたえ十分。Yさんの絵は50号でしたが、躍動する植物の生命力が見事に表されていました。

 そのほか、常連の方々の作品を見るのも楽しみです。あっしが以前サテンでミニイベントをやった時、ご来場下さったTさん(画塾を経営)、Kさん、一貫して奥様の肖像画を描きつづけておられるSTさん(光風会所属)。また協会の重鎮Hさんは、出展されていませんでしたが、同じ苗字の方が二人出しておられ、関係者かと。

 いつもきまって百号の大作を出されるNさん、何度かお会いしている、光風会の方ですが、今年も、新緑の頃という大作を出展されていて、相変わらずお元気だなと嬉しく思いました。

 展覧会の度に、毎回拝見している、細密描写の版画を手掛けるTさんは、到頭、教育委員会賞をお取りになっていました。お会いしたことは一度もありませんが、オメデトウ
ございます。また、聖餐前夜と題する油彩画のフランスパンは、今焼き上がったばかりという感じで、すぐにでもちぎって食べたいようなすばらしい出来栄えでした。

 それからまた、幻想 風の盆という作品は、登場する男の、着ている衣服のごわごわ感が見事に表されていて、立ち去りがたい気持ちになりました。

 風景画になると、地元の風景にはじまり、近隣の街、はてはウィーンのフンデルヴァッサーの家、バルセロナのグエル公園、チェコのプラハ城、フランスはパリのノートルダム寺院、ベルギーのブルージュ、イタリアのサン・ジミニャーノ、しまいには旧バルカンは、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の、モスタルまでが飛び出してきて、昨今の画家の行動半径の大きさに驚かされます。

 毎回、物故作家の絵が一点、掲出されるのが慣例のようになってしまったのは、まことに淋しいことです。ところで、

 この展示室で、久方ぶりに、あのD画伯と邂逅したのです。家へ帰って調べてみると姓名が一致していました。100号にもなる大作でしたが、派手な色は使わず墨一色だったように思います。描かれているものは、抽象画風で、むしろ奇怪な印象を与えるものでした。もともと日本画に傾斜していた油彩画家なので、不思議とは思いませんでしたが、ここのところ、野暮用で忙しいのですが、その内また一度お会いして、出品された絵のことでも、ちょっと聞いてみたいような気がして来ました。  終わり
 

    


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ※必須
文字色
書込暗証番号(必須 半角で7080を入力)
Eメール(必須 非公開を推奨) 公開   非公開
タイトル sage
URL
メッセージ  手動改行 強制改行 図表モード
画像File (←100kB程度まで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
プレビュー   

- 以下のフォームから自分の投稿記事を削除することができます -
- 自分の投稿記事に返信(レス)が付いている場合は削除をご遠慮ください -

処理 記事No 暗証キー