普通は一冊の本を読み終えてから 次の本を読むのだが 今回は、二冊の本を交互に読み進んでみようと思った。
A 旅を一人でするのは疲れる。 添乗員付きの団体旅行は自由行動がしばられるが、安全(完全看護つき?)で楽チンだ。 でも一人で行かれるなら自由行動もとれる。だが、すべてを自分で取り仕切るのは疲れる。 それでも、この著者は現地に行くと案内人が現れるから、そこは一人旅でなくなると白状する。 ハワイでは、世話してくれる日系婦人がさかんに「オー、ヤー」という。ヤーとはノーのことではなく、イエスのことです。 私も最初英語をしゃべる人が、盛んにヤー、ヤーというので、おやこの人はドイツ語を知っていのかと思ったが、そうではないらしい。 どうやら北欧で使うヤー(イエスのこと)をこれは便利と英語圏でも使用するらしい。 外国で道を聞かれることがある。私はこの土地の人間でないから知りませんと言うと相手は納得して立ち去る。 私でも、東京や京都で道を聞かれたりする。知っていれば教えられるが、たいていは知らない土地なので、教えてあげられない。 著者は仕事で旅をすることが多いみたいだ。その土地で散歩したりおいしいラーメンを食べる時間の余裕がない。これでは旅を楽しむことはできない。それは旅といえるかどうか。まあ仕事の一部だと思えばいい。そんな余裕のない移動の仕事は旅ではないと思う。(旅のごく一部かもしれないが)
B 授乳アプリに管理される母親。新米ママは赤ん坊のミルクの量が不足なのかどうかわからない。ついついアプリにたより、その結果支配されることになる。 母親はスマホ利用に走るものだから生活スタイルが変わり夜ふかしする。そして、赤ん坊も睡眠不足となる。 アップルの創業者ジョブスは、自分の子どもに iPhone や iPadを使わせなかった。 コンピュータやインターネットの弊害を知っている彼だからこそ自分の子どもは守る。(農家が売り物作物には農薬たっぷりでも、自分たちの食べるのには農薬を使わないのと似ている) 子育てにスキンシップは大切なのに、スマホに頼る母親。それでは子どもは正常に育つのだろうか。 よく高齢者の患者か言うのは、若い医師はパソコン画面ばかりみて、患者に向き合う時間はわずか。経験豊かな医師なら患者の顔を見ればたいていわかるのだが、経験不足の医師は測定データに頼りがち。だからパソコンにかかりっきり。 娘が離れた老父母の生活が心配で連絡用にとスマホを与えたら、ゲームにはまってしまった70代の父親。 相手の顔が見えない遠隔マージャン もともと賭け事好きなのですっかりその楽しみに奪われる。 人妻と組めておもしろいと喜ぶ父親のスマホに、よく見ると「会いたい」「優しいあなたのことが好き」などメールが入っていた。この父親は、要介護認定の妻の世話もほったらかしとなった。さいわいデーサービスやショートスティができるようになって娘はつかの間の安心。 高齢者がスマホで次々と高額商品を購入 こまり果てた家族という例も少なくない。認知症もからんでいるのではないか。
A: タタタタ旅の素(阿川佐和子) B: スマホ廃人(石川結貴)
だいたいの内容が予想できる本だと、このように斜め読み的な読み方をしながら 二冊を交代しながら読むことができる。
傾向の違う本を組み合わせて交互に読むと、気分転換がはかれて案外疲れず楽に読める。
スマホは便利だが落とし穴がある。 便利なものも欠点がある 薬も使い方では毒になるし、栄養たっぷりの食べ物も食べ過ぎると病気になる。
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