[No.7941]
北杜夫「谿間にて」
投稿者:男爵
投稿日:2017/09/24(Sun) 08:44
[関連記事] |
北杜夫:「谿間にて」
幻と消えたフトオアゲハ
昆虫採集にとりつかれた北杜夫の青春時代
そこから、この作品ができたのだが.....
フトオアゲハというのは、アゲハチョウ特有の尾状突起に翅脈が普通は一本しかないのに、これが2本あるという極めて変わった蝶である。
その蝶は昭和7年頃、台北州烏帽子河原で初めて発見されたのだが、その後は世界で6頭しか採れていないという超希少な種であった。
苦労して、幻のフトオアゲハを採った男
しかし
その幸せは長く続かなかった。
昆虫採集マニアなら
この小説の面白さは十分わかるのだが
そうでない一般人には、理解できないらしい。
たいていの批評家が「わからん」「理解できない」「つまらなかった」
という感想を残している。
文学作品を理解するには
そのための経験とか、共感する何かの心や感情の動きの経過が必要なのであろう。
http://weltgeist.exblog.jp/12069773/