10年以上愛用していたプリンターついにダウンした。 修理するより新品を買ったほうが安そうなので新調したが、使い勝手が不得手で、女房のためのC/Dレ ーベルの印刷がうまくできないことが多く、安定した印刷ができない。 製品の欠陥かと思い、販売店に持ち込もうと、暑い中プリンターを担いで30分、バス停についた。 定刻より15分遅れて来たバスに乗って、しばらくしてから保障証を忘れたのを思い出し、逆方向のバ スに乗り換えて、タクシーが屯しているバス停まで戻った。 タクシーでわが家へ行き、保証書を見つけて再びタクシーでバス停へ。 バスに乗ってしばらくして体調がおかしくなり、途中下車しまたタクシーでわが家へ。 数年前から、胃癌・リンパ腫・大腸がんと続き、体調はよくない。 家についてしばらくして財布がないことに気が付いた。さっきタクシーでの支払いの際に、ポケットに 戻すのを忘れたらしい。午前11時頃であった。 利用したタクシー会社に電話してみたが、見つかり次第連絡するとのことであった。 あの財布には現金2万円余りと、SUICA5,500円分が入っていた筈だが諦めていた。 ところが、夕方5時頃タクシーから電話があって、財布を預かっているとのこと。 わが家の近くまで届けに来てくれた。 40代半ばと思われる小太りの実直そうな感じ運転手。 「あれから何人もお客を乗せたけれど、誰も気が付かなかったようです。」と運転手は言った。 謝礼は拒んでいたが、半ば無理に謝礼を受け取ってもらった。 嬉しい経験だった。 外出先で自分に何かあった時にためにと、財布に自分の写真・住所・電話番号を書いたカードを入れて いたのがよかった。 家に戻ってしばらくして体調が戻ってきたので、念のためプリンターの取扱い方について調べた。 最近の製品には取説が付いていなくて、いちいちインターネットで探さなければならない。 やっと 見つけた取説を精査すると、プリンターに書いてある使用手順の他にやらなければならない項 目があり、それを実施したら素直に動いてくれた。
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