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[No.6858] 続・ポンペイ逍遥 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2014/10/26(Sun) 16:44
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前述のマーク・トゥエインは、今世紀の人ではないので、まあ仕方がないが、今ならすぐ舌禍事件にでも引っかかって、しばらく謹慎にでもなりそうな(^^♪人物である。

 しかし、(ゴンドラの話だが)霊柩車と言われようがなんと云われようが,乗りたい奴は今後後を絶たないだろうし…。

 でこの仁が、ポンペイでは意外と長々と感想を書き綴っている。まあ、例によって、毒舌の方は相変わらず収まらず、自分の不注意を棚に上げて、ポンペイの道路にケチをつけている。何でも、2000年前の車の轍の跡に足を引っ掛けて、転びそうになったとか。

 一方、『ワダチ』(^^♪は、へっへっへ、つまり紋次郎、『あっし』のことだが、多少の注意はしていたらしく、そういうポカはやらなかった。トゥエインは恐らくなにか、この古代の町に欠点はないかと、そればかりを考えながら歩いていたせいだろう。その上、冥界から、当時その衝に当たった筈の担当責任者、道路委員を呼べと、ひとり息巻いているのだ。(^^♪

 大体、彼は観光地にとって、一番歓迎されないお客persona non grataなのではないか。現地のガイドにくだらない質問を次々浴びせかけて、ガイドが右往左往する有様を見て楽しむというのだから、悪趣味ここに極まれり、というところではないか。

 だいたい、彼らは、学者でも研究者でも作家でもないのである。恐らく薄給で、その証拠にあっしらも、バスを降りる際、同乗して、マイク片手にいろいろ熱心に説明をしていた、ガイドの手に、下車時、小銭を握らせた記憶がある。

 今の英米人は、黙ってガイドについて行き、質問はするが、『旅ハラ』のようなことはしないようである。ローマでもそうだったらしいが、自国にあまり歴史がないので、ひとの国をやっかむ風も多少見受けられる。

 しかし、さすがの彼も、最後には本音も出て、この先4000年後、グラント将軍だって、果たしてその名が、書物などに残っているだろうかと疑い、暗然たる面持ちで「私は悲しくなる。もう寝ることとしよう」と小声でつぶやきながら、ひとりベッドに潜り込む
ことになるのである。                  終わり

  


[No.6864] Re: 続・ポンペイ逍遥 投稿者:GRUE  投稿日:2014/11/02(Sun) 17:47
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紋次郎さん、又々、遅れに遅れての感想です。

マーク・トウェインって、そんな御仁だったのですか。

>  今の英米人は、黙ってガイドについて行き、質問はするが、『旅ハラ』のようなことはしないようである。ローマでもそうだったらしいが、自国にあまり歴史がないので、ひとの国をやっかむ風も多少見受けられる。

ローマは、欧米人にとっては、大変な先祖の国です。ローマ世界帝国が
なければ、今の欧米はないでしょう。これは、ご当人達がもっともよく
ご存じだったと思います。ですから、私には欧米の観光客は謙虚であった
という印象の方が強い。

ローマ帝国の版図の北の端は、ハドリアヌスの長城(ウォール)でした。
今のイングランドとスコットランドのほぼ境です。北東端はライン川、
ドナウ川でした。この範囲で、ローマは、文化、社会生活、習俗などを
統一化した。

あの大チャーチルですら、ローマなくして大英帝国はなかったと言った
そうだが、さもありなんと思った。今のEUは、ローマがあってできた
ものと私は思っています。1500年間、お互いに戦争ばかりしてたに
も関わらずですね。