多摩のけんさん、こんにちは。
> 私も今月末で80歳! > そろそろ旅立ちのことを考えなくてはなりません。
80歳からそろそろ考えるのでは少し遅いような気がしますが、お元気なので、 実質年齢は戸籍年齢よりずっとお若いのでしょう(^o^)/ > で、何か参考になる本はないかと近くの図書館に行ったらありましたよ。 > 佐藤愛子著「冥途のお客」! > 図書館の本だから、ずいぶん前に出版された本ですが、このテの本は新旧に > あまり関係ないと思います。
私は佐藤愛子さんのエッセイの大ファンで、図書館にある本はほとんど読みましたが、 「冥途のお客」は記憶がありません。尾道の図書館にはないのかも・・・・ 読んだことを忘れている可能性もありますが・・・(^^ゞ > まず、死んだらそれで「おしまい」なのか? 身は灰となるが「魂は残る」のか? > 倖せに亡くなった人は天国に行き、悪人は地獄に落ちるのか? > 意外なことに、人に殺された霊は地獄に行き、 > 悔しくていつまでも往生できず「幽霊」となり、 > 殺した方は「目的を達成して満足し」天国にいくそうです。
うーむ、それはなんだか説得力がありますね。たしかに、幽霊や亡霊は殺されたほうが ほとんどですものね。考えたことがありませんでしたが。
だいたい、我々日本人は、悪いことをした人が地獄に行くのだ、と思い込んでいるフシ があります。何と哀れな被害者でしょうか(ー_ー)!! 生きて地獄を見、死んでまた 地獄ですか。救われないなぁ。
人を殺したこともなく、人に殺されてもいない、圧倒的多数の善男善女は、あの世では どこに行かされるのか、その本には書いてありませんでしたか? そっちのほうこそ知りたいのです(^^ゞ
もっとも、地獄極楽が死後の世界の話とすると、どんな偉い人の著書でも書いてある ことは事実ではないでしょう。死んだ人が生き返った例はないでしょうから。
> 怪談のシーズンになりました。
怪談ではありませんが、死への旅立ちを考える面白い本を読みました。 これも図書館で借りた本ですが、五木寛之著「余命」と言うのです。 死後のことを考えるより、確かに余命を如何に過ごすかを考える方がためになりそうです(^o^)/
特に面白かったのは、ここらで死ねばよい、と思えば、水分を断つのが一番楽に死ねる、 ということでした。点滴だの何だのと治療をすればするほど、苦しみが長引くだけ。 もっともだーもっともだー、と言いたくなりますね(^^ゞ 少なくとも、意識のある人 なら自力で実行できそうです。意図的な餓死と言うんでしょうかね。
もう一点、お釈迦様は、最後の最後は行き倒れて(食中毒)で死んだという話でした。 お釈迦様が食中毒で死んだなんて知りませんでしたが、五木さんは、だからこそブッダが 信頼できるというのです。
「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」という句を残した芭蕉にとっても、最後は 野垂れ死にというのが理想だったであろう、と推測しています。 なかなか含蓄のある本でした(^o^)v 夏子
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