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[No.9271]  『オドロイタ―通信』4月1日号の記事から 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/04/01(Fri) 13:44
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内田百閧ニいえば、名エッセイストとして知らぬものはない。貧乏くさい話も得意中の得意だ。ただ、この人の筆名が、ただしくは百閧ナなく、百軒であるのを知る人は少ない。では

 なぜ百閧ナなく百軒なのか。これについては、洞尾吹藏という新進気鋭の研究者が、勤務する大学の紀要の4月1日号に、一文を載せている。ただし、関係者以外は閲覧ができないらしい。

 氏によると、あの貧乏ばなしはすべて、百閧フ創作で、実際には、かれには、家作がまさに百軒あったのだという。その証拠となる書類も、同上大学の紀要には、すべて掲載されている。もっとも、コピーをコピーしたのか、鮮明さはあまり保証できないが。

 で、洞尾氏はその文をこう括っている。つまり、貧乏人が貧乏ばなしを書いたのでは、一向に面白くない。百軒もの家作がある人が、さも本当のように書くから、一段と面白さが増幅されるのだ、と。

 一般に、読むに値しない下らない研究の多い中で、これこそ地味ではあるが、まさに傾聴に値する研究といえるのではないか。

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 本サイトでもお馴染みの、オドロイタ―通信の高齢記者は、そのニュース記事をこう、結んでいる。

 なお、以上は、同通信社の了解を得た上で転載しております。