子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
役に立つ本でもいいです。
電子図書のことでもいいです。
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[No.708]
Re: マンボウ愛妻記
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/22(Thu) 18:59
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さんらく亭さん
> > まえがきで著者は述べる。
> > 結婚生活四十年になるが、妻は良妻だったか、悪妻だったか。
> 由香さんによれば「母が父と離婚しなかったのは『ウチよりもっとひどい家がある』という言葉を心の支えにしたから」だそうです。
> 躁鬱病や株破産でドタバタ続きでしたが娘や孫のことをいっぱい書いてマンボウ一家の家族の絆は強いものだったと思います。
北杜夫は10歳下の妻との結婚にふみきったのは
醜くなかったと間接的にカワイかったことを述べているのと
父親の駐在員の関係で、ドイツに2年間暮らしてドイツ語が上手だったから
と書いています。
ドイツに憧れた北杜夫としては将来を見据えた選択だったのでしょう。
それは商業学校出身の古関裕而が
作曲家としての道をめざすとき
音楽学校出の妻を迎えて、将来の音楽家の道を着々と進むのと似ています。
[No.707]
Re: マンボウ愛妻記
投稿者:
投稿日:2011/12/22(Thu) 18:30
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男爵さん
> 北 杜夫(1927年5月1日 - 2011年10月24日) 芥川賞作家、エッセイスト、精神科医、医学博士。
偶然ですが10月24日、大阪の本屋で「マンボウ家族航海記」(2011.10.15発行)を買って帰りの電車内でパラパラ見ながら帰宅したら著者の訃報に接したのです。
この本の解説を娘の斉藤由香さんが書いてますがその最後は、「明日も父を起こして散歩に行くが、あと何年、続けられるだろうか・・・。」で結ばれています
> まえがきで著者は述べる。
> 結婚生活四十年になるが、妻は良妻だったか、悪妻だったか。
> 妻を悪妻と呼んでエッセイを書いていたら、妻から言われた。
> 「私、お友だちに言われたの。ご主人は、あなたの悪口を書いているのだから、モデル料いただかないとね。私に感謝してくださいね」
由香さんによれば「母が父と離婚しなかったのは『ウチよりもっとひどい家がある』という言葉を心の支えにしたから」だそうです。
躁鬱病や株破産でドタバタ続きでしたが娘や孫のことをいっぱい書いてマンボウ一家の家族の絆は強いものだったと思います。
由香さんはわたしの娘と同い年なので、よけい親しみを感じています
さんらく亭@甲子園
[No.706]
人間の覚悟
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/22(Thu) 16:31
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五木寛之:人間の覚悟 新潮社(2008)
終戦後の日本は復興と経済成長を続けまさに「躁状態」
そのあと今は「鬱状態」になったと著者はみなす。
毎年3万人の自殺者が出て、その状態が10年以上も続く。
これは異常だ。 こんな世の中では鬱になるのは正常で
落ち込まないで、元気のよい人は、どこかおかしいのではないか。
そんなことまで著者は考える。
この著者は何度か鬱状態に陥り、休筆というのは、そういうときに休む
生理的必要があったらしい。
それでも、なんとか鬱を脱出して、文章を書いている著者。
北杜夫といい、この著者といい、感覚の鋭い人は
一般人より先に世界の流れの先の兆候を感じるのだろうか。
それで人より早く鬱になる?
[No.705]
Re: 沙翁とイタリア
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/22(Thu) 16:21
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唐辛子 紋次郎さん 祝700番
> シェイクスピアの作品「ヴェニスの商人」が以前(#290)取り上げられたが、沙翁には他に「ロミオとジュリエット」という作品がある。
>
> あっしの蔵書では、そのヒロインの名が「ジュリエト」となっていたのを不審に思い、他の本をみると、ある本では「ジュリエット」、他の本では「ジューリエット」となっていた。
映画「ウェストサイド物語」を見たとき
この話がもとになっていると思いました。
[No.704]
Re: 辞典を書くのはむずかしい
投稿者:
投稿日:2011/12/22(Thu) 14:38
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七君さんに金メダル!
> Re2: 辞典を書くのはむずかしい
> 唐辛子 紋次郎さん、男爵さん、さんらく亭さん みなさん
> > あっしの持っている外国の辞書では、心臓でなく、肝臓のある側と、ありやした。エビゾウはだめだけど、カンゾウなら許される?
> えっ、肝臓なんて静かな臓器は、どっち側にあるのかわかりまへーん。
> コリャ、アカンゾウ。←パチパチパチ→∞
[No.703]
Re: 辞典を書くのはむずかしい
投稿者:
投稿日:2011/12/22(Thu) 11:46
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Re2: 辞典を書くのはむずかしい
唐辛子 紋次郎さん、男爵さん、さんらく亭さん みなさん
> あっしの持っている外国の辞書では、心臓でなく、肝臓のある側と、ありやした。エビゾウはだめだけど、カンゾウなら許される?
えっ、肝臓なんて静かな臓器は、どっち側にあるのかわかりまへーん。
コリャ、アカンゾウ。
[No.701]
Re: 辞典を書くのはむずかしい
投稿者:
投稿日:2011/12/22(Thu) 11:33
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七君さん、男爵さん、さんらく亭さん みなさん
>
> >> 昭和47年から使っている(笑)三省堂の新明解国語辞典(金田一京助)は楽しいです
> >>
> >> 右:大部分の人が、はしや金づちやペンなどを持つほう
> >> 左:普通の人が茶わんを持ち、くぎ・のみを持つ手の側
>
> ランダムハウスの英英を見たら、心臓のある反対側とありましたよ。
>
> 私の友人に、右に心臓(他の内臓もみんな反対側)の人がいましたけどね。
あっしの持っている外国の辞書では、心臓でなく、肝臓のある側と、ありやした。エビゾウはだめだけど、カンゾウなら許される?
[No.700]
沙翁とイタリア
投稿者:
投稿日:2011/12/22(Thu) 11:29
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シェイクスピアの作品「ヴェニスの商人」が以前(#290)取り上げられたが、沙翁には他に「ロミオとジュリエット」という作品がある。
あっしの蔵書では、そのヒロインの名が「ジュリエト」となっていたのを不審に思い、他の本をみると、ある本では「ジュリエット」、他の本では「ジューリエット」となっていた。
ギョエテではないが、どうして日本ではこういう現象が起きるのか。みっつもあると、それぞれが別の物語のような気がしてくる。なんとか、ならぬか。
他の本では、しかし、統一されている。たとえば、「ヴェルレーヌ詩集」などは、「ヴェルローヌ詩集」、「ヴェルラーヌ詩集」など見たことがない。
「マノン・レスコー」についても、「マノン・レスカー」だの「レスキー」だのは残念ながら、今までのところ、一度も見たことがない。
沙翁がこれを書くにあたってイタリアの小説(マッテオ・バンデッロの作品)をベースにしたことは有名だが、その一つに、やはりイタリアの作家、ルイジ・ダ・ポルタによるものがある。
こちらももちろん、沙翁より古いわけだが、ここではロメオよりジュリエットの方が先になっていて、表題は正確には「ヂュウリエッタとロメオ」(杉浦民平訳)になっている。
舞台となった、イタリアのヴェローナへ行った人はご存じのはずだが、ここではジュリエット、ロミオではなく、ジュリエッタ、ロメオである。名車のアルファ・ロメオも世界中に名を轟かせているが、これがアルファ・ロミオでは、なにかしまらない感じ。
シェイクスピアの「ロメオ」は、戯曲であるが、ダ・ポルタ、バンデッロのは、散文である。老生バンデッロは未見だが、ダ・ポルトなら読んだ。
あらすじの上で、結末に違いがあって、ダ・ポルトのはケッコウ込み入っている。沙翁のは、ジュリエットの横たわっている墓のまえで、ロメオがジュリエットの親の決めたいいなずけを斬り殺したりするが、ダ・ポルトではそういう立ち回りはなく、ロメオはかんたんに墓の中に入ってしまう。
また、ロメオは墓に行く前に、ジュリエッタの家の者にあい、ジュリエッタがすでに『死んだ』ことを知ってしまう。
そこで、沙翁のように、旅先(薬屋)で毒薬を手に入れるのでなく、日頃から用意していた薬を持って、ヴェローナへと向かう。いちばん大きい違いは沙翁では、ロメオが猛毒をすぐ呑み、即死するが、ダ・ポルトでは、ロメオが死ぬその前に、ジュリエッタが蘇生し、二人の死の接吻が終わってから、ロメオは息を引き取る。
遅かりし由良の助こと、ロレンツォ師は領主から尋問を受けるが、事情を説明すると意外と簡単にゆるされる。
ダ・ポルトでは、死んでゆくジュリエッタに口止めされていたので、あやふやな返事をし、かなり鋭く、突っ込まれ、ロレンツォ師は最後には、包み隠さず全部話して許される。
沙翁の場合、その後はすぐ幕となるが、ダ・ポルトの方では、死体を教会堂にうつしたり、そこで両家の涙ながらの和解があり、記念碑も作られ、全市をあげて盛大な告別式が催されと、結末も手を抜かず、丁寧に書き込んであった。
もともと、この話はヴェローナ市の年代記に載っていて、実話と云っていいものだったのである。
したがって、沙翁で、たんに領主となっているところも、ダ・ポンテでは、バルトロメオ・デッラ・スカーラであり、実在の人物である。
沙翁のを読んでいて、まごついたのは、マンチュアという地名。大分考えてから、これがマントヴァと分かった。
シェイクスピアの芝居の幕切れで、モンテッキ家の当主が「御息女の像を純金で建てる」と公言した通り、ヴェローナのジュリエッタの家の前には、ほんとうに純金の像があり、世界各国からの観光客の人気を集めている。
[No.698]
Re: 辞典を書くのはむずかしい
投稿者:
投稿日:2011/12/21(Wed) 22:41
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さんらく亭さん、男爵さん、みなさん
>
> > 昭和47年から使っている(笑)三省堂の新明解国語辞典(金田一京助)は楽しいです
> >
> > 右:大部分の人が、はしや金づちやペンなどを持つほう
> > 左:普通の人が茶わんを持ち、くぎ・のみを持つ手の側
>
ふぅーん、なるほど! 確かに「大部分の人が」「普通の人が」で納得
できそうですね。
1996年11月1日発行の三省堂国語辞典には、いくつか書かれていますが、
右 この本を開いたとき偶数ページのあるほう
左 この本を開いたとき奇数ページのあるほう
こんなことも書かれています。
男爵さん、
> さんらく亭さんは
> ビールのグラスは右手で持ちますか。
> コーヒーカップは?
私は箸は右ですが、グラスもカップも左で持ちます。
そのほか左を使うことが多いですね。器用なのかな(^_-)
[No.697]
マンボウ愛妻記
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/21(Wed) 16:53
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北杜夫:マンボウ愛妻記 (2001)
北 杜夫(1927年5月1日 - 2011年10月24日) 芥川賞作家、エッセイスト、精神科医、医学博士。
まえがきで著者は述べる。
結婚生活四十年になるが、妻は良妻だったか、悪妻だったか。
妻を悪妻と呼んでエッセイを書いていたら、妻から言われた。
「私、お友だちに言われたの。ご主人は、あなたの悪口を書いているのだから、モデル料いただかないとね。私に感謝してくださいね」
実際はモデル料どころか、禁治産者同様の著者は管理能力なしとして、原稿料はすべて妻が管理している。
あとがきで
著者は躁鬱病であることを隠さず書いている。
彼がいうように、明るい鬱病というものを世に知らしめたので、日本社会に鬱病を認知させたという功績があるかもしれない。
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