私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.851] 終了してアーカイブへ 投稿者:担当  投稿日:2012/01/01(Sun) 09:07
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    この部屋は終了しました。書き込みはできませんが、アーカイブで
    読むことはできます。
    http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/11-semi5/wforum.cgi?list=tree#msg


    [No.850] Re:  「小さな本の数奇な運命」 投稿者:男爵  投稿日:2012/01/01(Sun) 06:42
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    唐辛子 紋次郎さん

    >  この本はこの部屋の掉尾を飾るのに相応しいかな、(*^_^*)なんて、考えながら書きこんでいます。

    >  それは、色々テレビだのコンピュータなどが、出現してもこの本の主人公、じつは主人公は人間でなく「本」なのですが、かれが「まだまだやれる」と叫んでいるからです。

    >  著者は、イタリア・テレコムの重役。古書のコレクターとしても有名だ。

    >  ちなみに、著者の本当の姿は、アナログ人間でなく、デジタル人間だそうである。

    電子出版とか電子の情報も利点はありますが
    紙の本の価値は当分なくならないでしょう。

    たとえば、ここで話題になった本を
    調べなおそうと思って
    あるいは記憶だけだと心配で
    原典にかえることもして図書館通いもしましたが
    場合によっては
    インターネットで調べたり自分のHPにあたったりしました。

    だから紙の本と電子の情報(本)の使いわけや
    共存という状態がこれからしばらく続くのだと考えています。


    [No.849] Re: 「母を尋ねて幾千里」 投稿者:男爵  投稿日:2012/01/01(Sun) 06:34
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    唐辛子 紋次郎さん

    > じつは、こういうタイトルの本はない。「母を尋ねて」は、デ・アミーチスの「クオーレ」のなかの一篇に過ぎない。

    これは
    「クオレ」のなかの話の一つでした。

    >  イタリアのあの時代には、イタリアはなかった。イタリアは造られたのである。イタリアはできても、イタリア人も造らねばならなかった。

    神聖ローマ帝国が解体されて各地の領主国がまとめられドイツができたように
    イタリアも都市や地域をまとめて国ができたのでしょう。

    「クオレ」が今日まで残っていて、イタリアだけでなく世界中で支持されているのは
    それなりの価値があるのだと思います。


    [No.848]  「小さな本の数奇な運命」 投稿者:   投稿日:2011/12/31(Sat) 22:34
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     この本はこの部屋の掉尾を飾るのに相応しいかな、(*^_^*)なんて、考えながら書きこんでいます。

     訳注を抜かすと、たかだか70ページほどの小さな本です。しかし、本好きにはたまらない一本です。

     それは、色々テレビだのコンピュータなどが、出現してもこの本の主人公、じつは主人公は人間でなく「本」なのですが、かれが「まだまだやれる」と叫んでいるからです。

     この主人公は、あっしら老年者とかさなるような気もします。「まだまだやれる」のです。

     著者は、イタリア・テレコムの重役。古書のコレクターとしても有名だ。かれの書斎には、一萬弐千冊もの本がひしめいている。また、『本』職では、他の作品で国内の文学賞も受賞している。

     同書は、古書店の片隅で買い手を待つ本の一人語りで始まり、目出度く四番目の買い手、つまり、この本の著者が見つかり、幸せに浸るかれの一人語りでこの本も終わる。

     その間、持ち主の思い出、戦争を含む社会の変動の思い出がつぎつぎ現れて、ページを彩る。

     本という、批評家の賛辞や、美しい装丁の衣装をまとった華やかな存在の反面、売れないとリサイクル専門の段ボール屋行きの、厳しい人生へ向けた、著者の温かいまなざしが感じられる好著である。

     ちなみに、著者の本当の姿は、アナログ人間でなく、デジタル人間だそうである。

    * アンドレーア・ケルバーケル著「小さな本の数奇な運命」


    [No.847] 「母を尋ねて幾千里」 投稿者:   投稿日:2011/12/31(Sat) 22:25
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    じつは、こういうタイトルの本はない。「母を尋ねて」は、デ・アミーチスの「クオーレ」のなかの一篇に過ぎない。

    実際のタイトルは「アッペニーノ山脈からアンデス山脈へ」というごく大味なものだったが、『母』をふくむ、この情感あふれるタイトルがお涙頂だい民族、つまりは、あっしらのことだが、大うけして、しまいには独立に映像化される程の人気を博するまでになった。

    今はどうか知らぬが、たしかにアペニン山脈といわれても、ピンとこない日本人も多かろう。

    この本の成立について、藤澤房俊さんの「クオーレの時代」を読んだ。

    この本には、あの母を訪ねての感動に冷水を浴びせるようなことが書きつづられていた。

     イタリアのあの時代には、イタリアはなかった。イタリアは造られたのである。イタリアはできても、イタリア人も造らねばならなかった。

     それをデ・アミーチスがやったという。イタリア全土にサヴォイア王家とサヴォイア王国への帰属意識、忠誠心を養う必要があった。

     それは「クオーレ」のなかで、巧みに描かれている。一つの都市のそれぞれが別の国であった時代に、パードヴァの少年もナーポリの少年も、ジェーノヴァの少年も、トリーノの少年も、みんな、仲間だと云って連帯意識の高揚に一役買っている。学校の先生だけでなく、父親や、母親、それに姉さんまでがエンリーコをイタリア王国に忠誠を誓う、愛国心に富んだ良い子に育てるのに躍起である。さて、

     最後に著者の云いたかったのは、デ・アミーチスが北イタリアのブルジョア階級の社会規範を、無理やりイタリア全土のひとたちに押し付けようとしたことであり、家父長的な権威をもってそれを行ったことである。

     また、それは階級の存在を前提としたもの、連帯とはいうものの、上のものによる下のものへ憐憫をもってする、人道主義に基づくものであった。と。

     読後、そういう視点もあったのかと、つくづく思った。


    [No.846] あと数時間で 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/31(Sat) 19:56
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    二ヶ月のこの部屋のテーマもそろそろ終わりに近づいています。

    日本は本が沢山あるので
    本を話題にするとつきないようです。

    私は老化防止に
    毎日1冊読むように心がけています。
    とくに、このテーマのお世話をするようになって
    なるべくここにとりあげられるような本を図書館から探して
    借りてきて読むようにしました。

    そのおかげで
    毎日1冊のペースは確保できました。

    しかし
    本も読むのに
    難しい本ややさしい本があります。
    自分の得意な本、苦手な本
    分野によっては難解で肩の凝る本
    あるいは
    著者の考えとあわない本もあります。

    もうこの年になっては
    無理をしないほうがよさそうです。
    適度に頭を鍛える本もいいですが
    ストレスになってはいけません。

    ここに皆様から紹介された本でナルホドと思う本もありました。
    自分で読んだ本の中には
    実践的というか、毎日の生活で元気を与えてくれる知恵がつけられた本もありました。
    それらは四、五冊なのですが、確かにここで得たものだと実感します。


    [No.845] Re: 西洋交際始末 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/31(Sat) 18:51
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    > 深田祐介:西洋交際始末

    > 西洋版「紀の国」へ
    >  北杜夫が最初に上陸したヨーロッパの土地がポルトガルだったのは幸せだった。

    ポルトガルの楽しい話は実は少数派であって
    この本には厳しい異文化体験やカルチャーショックなど
    海外でまごつく日本人の話をおもしろおかしく書いています。

    はたで見ていて、日本にだけいてでは
    ああおもしろいで終わってしまいますが
    自分がこの本の世界に投げ込まれたら、それは大変なことになりそう。

    というわけで、ざっとメモ的に紹介しましょう。

    異人が妖怪に変わるとき
     駐在員の任期が終わり日本に帰国するようになって
    英国で使っていた車を知り合いのイギリス人に売ろうとして
    一応整備会社に持っていって、どこも問題ないという証明書をもらって
    知人の某レディに見せて適正価格で買ってもらおうとしたら、レディは魔女に変身して
    エンジンのかかりが悪い、ブレーキの利きが甘い、など難癖をつけ
    こちらの期待の買い取り価格と大きく違う。別の英国紳士に話してみても
    やはりあら探しばかりで安い値段でしか買おうと言わない。
     頭にきた駐在員はイギリス人に売るのはやめて後任の日本人に譲ってきた。
    これはよく聞く話で、ヨーロッパ人はダメモトで、とにかく自分の希望を
    ぶつけてくる。そこから実は交渉が始まるのだが、疲れる日本人はもう
    交渉する元気もなくなる。

    われ、いずれにありや
     家族旅行でスペインに出かけ闘牛を見に行った著者は
    そのとき日本人のお婆さんの面倒をみることになってしまった。
    著者はマドリッドに友人がいたから、その友人を頼って行ったのだが
    闘牛場でゲーム半ばのとき、妻が指さす方向に闘牛を見ているのに疲れた日本人が
    闘牛場を出ていくので、では我々もと闘牛場で出て行こうとしたとき
    日本人の二人のお婆ちゃんがついてくる。
     聞けば日本から団体できたのだが同行者は闘牛を見るのが辛くなって
    男たちが引き上げていき、女も帰って行ったらしく、気がつくと二人だけに
    なってしまった。
     ところが、このお婆さん宿泊のホテルの名前も住所も(ホテルの電話番号も)
    知らないという。なんとかならないでしょうかと頼まれて、著者の友人は
    よしと引き受けたがマドリッドのホテルは多い。
     泊まっているホテルは街の真中にあったのか郊外にあったのか
    大きなホテルか小さなホテルか、ボーイはどんなかっこうの制服を着ていたか
    ということを聞いても、さっぱり要領を得ない。
    「あのくさ、玄関わきの広間にくさ、西洋の鎖が飾ってあったくさ」と
    どこかの方言か「くさ」を連発する。
     結局著者の友人がかたっぱしから市内のホテルに電話して30分後に
    この団体の添乗員が蒼い顔で駆けつけてきた。


    [No.844] Re: 東海道さんさくマップ 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/31(Sat) 18:16
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    あやさん、 みなさん、こんにちは。

    > > 大勢のみなさんに参加していただきました。
    > > 800件を越える記録となりました。
    >
    > よかったですね。

    お世話になりました。

    > 昨日、今日と24.5時間障害を持つ方たちが住んでいるグループホーム
    > で過ごしてきました。ほとんど寝ていません。

    どうぞ、これからゆっくりしてください。

    また来年もよろしくお願いします。


    [No.843] 西洋交際始末 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/31(Sat) 16:00
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    深田祐介:西洋交際始末

    > 海外駐在員の苦労話はリアル感がある。

    古書店で買った本 たぶん100円。 (この本の出版時の値段260円)

    西洋版「紀の国」へ
     北杜夫が最初に上陸したヨーロッパの土地がポルトガルだったのは幸せだった。
    おかげでごく自然にヨーロッパの土地柄に馴染むことができた。
    というようなことが書いてあるそうだ。
     この著者も、できればポルトガルの田舎でゆっくりくつろいで、それから
    おもむろにヨーロッパ周遊の旅にかけたらよいと書いている。

     なぜポルトガルが日本人に馴染みやすいのか。
    戦前の日本でよく見かけた白髪頭をひっつめふうに結って、これも戦前の
    アッパッパというか、簡単服というか、そんな手製の洋服を着たお婆さんが
    下町や田舎道をあるいている。
     海岸じゃ、いわしの炭焼きを売っていて、これが戦前の日本のいわしの
    味がして、値段がまた戦前のいわしの値段である。
      万事につけて、質素貧乏な点がいいと著者は書いている。
    著者は 和歌山県出身の佐藤春夫の
    「あさもよし紀の国の 牟婁(むろ)の海山 夏みかんたわわに実り」
    を紹介して
    ポルトガルでは、初夏には夏みかんのかわりにオレンジがたわわに実っている。
    そう書いています。


    [No.842] Re: 東海道さんさくマップ 投稿者:   投稿日:2011/12/31(Sat) 15:27
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    男爵さん、 みなさん、こんにちは。


    > 大勢のみなさんに参加していただきました。
    > 800件を越える記録となりました。

    よかったですね。

    昨日、今日と24.5時間障害を持つ方たちが住んでいるグループホーム
    で過ごしてきました。ほとんど寝ていません。
    自分の時間としての夜の10時過ぎ、パズル紙の「漢字 難問 太郎」
    というものを1時間ほど挑戦してきました。今年最後の雑誌です。

    > スポット的に
    > ここが東海道だったのかという地点を見たことが
    > 数回ありました。
    >
    > それこそ榎木が植えてあったとか、一里塚の説明を見たことがあります。

    そうなんですか? こういう本は楽しいですよ。
    地方の街道なども、その地の市役所や、区役所へ電話して送ってもらう
    ことがあります。


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