子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
役に立つ本でもいいです。
電子図書のことでもいいです。
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[No.463]
Re: 雪国
投稿者:
投稿日:2011/12/06(Tue) 11:43
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男爵さん みなさん
> 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
以前メロウフォーラムのころに
「国境」を「こっきょう」と読むか「くにざかい」と読むかで
大論争があったのを思い出しました
さんらく亭@甲子園
[No.462]
上林好之「日本の川を甦らせた技師 デ・レイケ」
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 11:34
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デ・レイケは日本に三十年も滞在して
日本の河川工事に大きな功績を与えたオランダ人である。
明治政府は彼の功績を高く評価して、彼の退職するとき当時の金額で五万円の大金を送った。
著者は建設省の河川技術者としてトップの地位を歩んできたが
あまり知られていないデ・レイケに注目して
彼の上司で短期間の日本滞在の後にオランダに帰国したが
その後も日本の河川工事ではたえずデ・レイケの技術相談の相手になったエッシャー
のことを知り、オランダのエッシャーの残した資料を読むため
57歳でオランダ語を勉強したという真面目な技術者である。
デ・レイケの取り組んだ木曽三川について歴史的にまず説明している。
そこで
宝暦三年の薩摩藩の「お手伝い普請」が出てくるのである。
江戸幕府は薩摩藩の力を弱めるため、難工事を命じたのであった。
苦労して工事は終わったが
工事中薩摩藩士51名自害、33名が病死し、工事完了後に総指揮の家老平田靱負が自害したのであった。
このことがのちに
薩摩藩が江戸幕府を倒す遠い原因の一つとなる。
長州藩もやはり江戸幕府には恨みがあった。
関ヶ原の合戦の時に、毛利輝元は家康により、中国地方300万石の大大名から周防・長門36万石の小藩に追いやられてしまった。
この恨みを忘れないように
毎年元旦未明になると藩主と筆頭家老のみが城内の大広間に現れ、家老が「徳川討伐の支度が整いましたが、いかがいたしましょう」と言い、藩主は「時期はまだ早い」と受ける習慣があったという。
徳川慶喜にしてみれば
自分ではなく、親の因果でもなく、遠い先祖のしたことのつけを
負わされたようなものかもしれない。
[No.461]
Re: 海野十三:浮かぶ飛行島
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 10:50
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これらの小説は
「少年倶楽部」あるいは「少年クラブ」に連載されたものだが
その雑誌で読んだことはない。
いまここで書いたのは
日本児童文学大系29巻 ほるぷ出版
を借りて、読んだものである。
戦前の 「少年倶楽部」の人気作家としては
あとは佐藤紅緑「あゝ玉杯に花うけて」や
山中峯太郎「敵中横断三百里」などがある。
ほかに 高垣眸、吉川英治、大佛次郎もあるが。
漫画なら
田河水泡「のらくろ」
島田啓三「冒険ダン吉」
というところ。
[No.460]
坊ちゃん
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 08:05
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夏目漱石は
「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」という
楽しい小説を書いた。
森鴎外の方はそういう単純に楽しめる作品が少ないので
どうしても漱石の方が親しみを感じる人が多いようである。
さて
このシリーズを一気に書いたのは
実は参考文献があって下記の本を見たのでした。
「図解 5分でわかる日本の名作 傑作選」 青春出版社
この中であつかっている49冊の本の中から、自分で読んで
内容を知っているものをとりあげたわけです。
49冊の中にはすでにとりあげた作品もあり、それらは省略しました。
5分でわかるというだけあって
非常に簡単に説明しているから物足りないところもあり
たとえば、しろばんばでは冬が近くなってから見られる現象という説明がありませんでした。
こういう解説本もうまく利用すればいいと思いますが...
[No.459]
大つごもり
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 07:49
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読みにくい樋口一葉の擬古文も
この小説だけは理解できた。
奉公人のお峯が
世話になった伯父夫婦が困窮してして
大晦日のお昼までに
奉公先から何とか前借りしてほしいと頼まれるが
とても奉公先の女主人は締まり屋で
やはりというか断られてしまう。
実はこのお峯の雇い主の家には道楽息子の石之助がいて
父はそれでもこの一人息子をかわいがっているが
養母は彼が帰ってきているので機嫌が悪かったのである。
困り果てたヒロインは
石之助が炬燵で熟睡してしまっているのを見て
とうとう懸け硯の引き出しをあけて
大枚二枚をぬきとってしまう。
なんとか伯父夫婦にお金を渡してホッとしたのもつかの間。
いずれ捕まってしまうとお峯はおびえるがそれから何もなかった。
実は道楽息子の石之助が父から金をせびってまた家を出たのだが
彼はまだお金がほしいとみえて
懸け硯の中をからっぽにして「引き出しの中の分も拝借しました」
という置き手紙を置いていったのだ。
だから、誰もお峯が二枚の札を盗んだことには気がつかなかった。
もしかしたら、石之助はそれを知っていて手紙を入れておいたのかもしれない。
[No.458]
雪国
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 06:54
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「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」ではじまる
川端康成の小説は、ほんとうのところ私には
そのよさがわからなかった。
上越新幹線ができて
はるばる行く雪国ではなくなったが
トンネルをぬけると、青空から一転して一面の雪世界になることは変わらない。
鉄道ミステリー作家西村京太郎の
「雪国」殺人事件が
川端康成の雪国の雰囲気をよく再現しているように
思われる。
[No.457]
山椒大夫
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 06:42
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越後の春日から今津へ向かう道を旅する
三十すぎの母親と二人の子ども。
一行は筑紫へ流されたまま帰らない父を心配して訪ねていく途中である。
その日の宿を探そうと、通りかかった潮汲女に尋ねると
このあたりは最近人買いが横行しているので、旅人に宿を貸してはいけない掟になっているという。
しかたなく彼らは河原で野宿することにした。
そして親切そうな悪人の山椒大夫にだまされ
親不知子不知の難所をさけて海路を選ぶことにして二つの船に別れて乗った親子。
母の船は佐渡へ、安寿と厨子王の船は丹後へ向かうのだった。
この森鴎外の小説の舞台である
直江津の海岸を散歩していたとき、説明板を目にしたのでした。
直江津には林芙美子の放浪記の継続だんごの店を見に行ったときのこと。
[No.456]
蜘蛛の糸
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 06:29
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一度だけ
蜘蛛を踏みつぶさなかったという善行に免じて
お釈迦樣は
殺人や放火など多くの悪事をはたらいたカンダタに
チャンスを与える。
細い蜘蛛の糸につかまって地獄を脱出できそうなカンダタは
蜘蛛の糸につかまった多数の罪人たちを見て
「この糸は俺のものだ。(お前たちのものではない)降りろ」
と叫ぶと、糸はぷっつり切れてしまう。
カンダタも地獄に落ちてしまった。
しかし
細い糸にたくさんの人がつかまれば
糸は切れるに違いない。
カンダタが叫んでも叫ばなくても
糸は物理学的に切れたのではないか
と私は思うのでした。
[No.455]
風の又三郎
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 06:20
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宮沢賢治の童話だから、やっぱり舞台は花巻か。
突然やってきた奇妙な転校生
だぶだぶの上着に半ズボン
父親の仕事の都合で転校してきた高田三郎は
たちまち風の又三郎というあだ名をつけられる。
二週間もいないで
風のように去っていった又三郎。
[No.454]
Re: ベニスの商人
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/06(Tue) 06:13
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画像サイズ: 475×299 (24kB)> さてそのベニスつまりヴェネツィアの歴史だが
> ヴェネツィア共和国は東ローマ帝国分割で莫大な利益を獲得し、政治的にも地中海地域でヨーロッパ最大の勢力をほこるようになった。
> ヴェネツィアのマルコ・ポーロが黒海北岸から中央アジアを経て元へ向かったのも
> その商人国家の運命を背負ってであろう。
ヴェネツィアはドイツのニュルンベルクとも
商業に関して友好関係があった。
ニュルンベルクの肉屋橋は、ヴェネツィアのリアルト橋を手本としてつくられた。
ニュルンベルクにはリアルト橋の模型があるという。
http://www.geocities.jp/torabane/btrip228.htm
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