> 木田元・渡部昇一:人生力が運を呼ぶ
木田元も渡部昇一も鶴岡に縁が深い。
木田元は新潟うまれといっても両親は山形出身 いっぽうの渡部昇一は鶴岡出身。
当時の子どもたちは大きくなっても 少年倶楽部で熱心に読んだ小説はいまも覚えているみたい。 神洲天馬峡 怪傑黒頭巾 敵中横断三百里 吠える密林
二人とも大学ではよく勉強した。 おそらく悔いのないほど勉強したのだろう。 二人とも語学の勉強法は丸暗記だという。
だが今の教育では、丸暗記ははやらない。 子どもも若者も(パソコンとかゲームなど)することが多いから じっくり暗記に充てる時間はないのかもしれない。
大学生はアルバイトやクラブ活動がある。(デートもある忙しい大学生などはこの二人の学者からみたら問題外)
自分の人生が納得のいくようにしっかり勉強した彼らは幸せだった。 今の学生は、たとえば真面目に大学院に進学しても 留学して研究成果をあげても、大学で研究者になれる保証はない。 そんなにポストはないだろう。 必ずしも上の立場の人たちがそれにふさわしいほど 研究したり若い人たちを指導するとは限らない。 そういうときの不満が学園紛争に発展したのだが 学園紛争で苦労したこの二人は、学園紛争の活動家たちの悪いところしかみていないようだ。 (同僚の研究者たちの研究態度の怠慢や誤認識などを少しは指摘しているが)
幸せな二人だった。 この先生たちの指導を受けて真面目に成果を上げた学生たちは運がよい。 悪い先生も反面教師の意味があるが。
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