[No.609]
豆本
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投稿日:2011/12/16(Fri) 23:18
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蔵書をみんな読むのは不可能に近い。というと読者は相当の量を想像するかもしれない。あっしのばやいは、単に横着な所為にすぎないのだが…。
というわけで、きょう「洋酒天国」第23巻を読んだ。神田でたった300円の破格値段で入手したものだが、著者は永六輔。題は「宴歌ばらえ亭」94ページもある。
宴会と云えば歌がつきものだが、これは六輔の愛唱歌を洗いざらい収録した貴重品だ。
ミッチャンミチミチなどのわらべ唄から、同期の桜といった軍歌、入れておくれよかゆくてならぬ、といったどどいつがあるかと思えば、明治大正昭和の章にはオッペケペ節、新宿の夜の章には都の西北、原語明晰の章には、ステンカ・ラージンがキリル文字で登場したりする。
さいごは手前味噌の賛トリー(発行がサントリー株)の歌が出て、六輔自作の、こんにちは赤ちゃん、上を向いて歩こうがでて、それで終わりかと思うと、その後に作詞、作曲の勧めまでが飛び出す。
ほんとうに、面白い本があった紋だ。(@_@;)