[No.807]
Re: 誰のために愛するか
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/28(Wed) 20:35
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> > > 愛読書というよりは人生の参考になることが書いてある本である。
著者が小さいときから祈ってきた聖イグナシオの祈りに
「我が知恵、我が記憶、また我が意志をことごとく受け入れたまえ。それらはすべて主の賜なり」という一節があった。
えらくいい子になったように見えるので、この精神を別の言葉に翻訳すれば
「わては何も悪るうないでえ。こうなったんは××のせいやァ」
ということである。
著者は大きな方向は自分の意志で決めたいが、小さい部分は流されてもしかたがないと
考えるが、実際には人が決めるのは晩のご飯のおかずくらいかもしれないし
それだって、マーケットに行けば、予定していたものがなかったということはざらなのだと書く。
だから、われわれは運命という大きな力に流されるのかもしれない。
神のなせるままにまかせようという態度は、どこか他力的で他力本願の考え方に通じるものがある。