海野和男:昆虫写真マニュアル 1989
一般にプロのカメラマンは写すテクニックはあるが、昆虫に関する知識が少ないため それだけではよい写真を撮るのはむずかしい。 いっぽう 昆虫マニアが写真を撮ろうとすれば、写真を撮るテクニックが不足しているので試行錯誤で技を身につけるしかない。
1989年の本なのでデジタルカメラは対象にはいっていない。 レンズ交換のできる一眼レフが必要。
マクロレンズがあるとよいが、私は荷物になるし、そういう手間はしたくない。
ストロボを使うと鮮明な写真が撮れる。それはそうだが、昆虫に刺激を与えたくない私はたぶん使わないだろう。
光沢のあるタマムシのようなものをストロボを使うと、肉眼で見るような輝きは得られない。 よってこういう場合はストロボは使わないほうがよい。
チョウを呼ぶ方法がある。 バナナとか果物を置いておくとチョウが集まる。 ある本にはアフリカでの採集家は現地人の助手を雇うのだが この助手にオシッコをさせておくと、そこにチョウが集まるという。 この著者は飲み残しの缶ビールに止まったコノハチョウを写している。
写す対象の昆虫を観察して、じっとする瞬間を知って そういうときに撮影すればよいのだが、(昆虫に関する)ある程度の予備知識が必要である。
いずれにせよ 野外で昆虫を写すのはむずかしい。 やはり、この本に書いてあるように飼育したものを写するは楽だ。
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