[掲示板へもどる]
一括表示

[No.325] 金田一春彦:自然と人生 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/30(Wed) 17:28
[関連記事

著者が飼っていた小鳥
 ウグイス、ジュウシマツ、ジュズカケバト
 ウグイスが鳴くと、ジュウシマツは遠慮して鳴かない。
 しかし、ウグイスが鳴いてもジュズカケバトのほうは対抗していい声でもないのに鳴き始める。
 ウグイスとジュウシマツは、ちょっと水を切らしたこと、冬の寒さに外へ出しておいたことがもとで早く死んでしまった。
ところが、ジュズカケバトは同じようなしうちをされても平気で生きのびた。
人間も傷つきやすく、人と競争する気力を失ってはダメで、神経も太く、自分を押し通すくらいでないと世の中は渡っていけない。
そんなふうにして生きのびると、年長であるという理由だけでいろいろなチャンスが与えられることがある。
若いうちにあまり自信を失わない方がよさそうだ。

漢字で姓名判断
・「重」を前半にもつ人の名 平重盛、畠山重忠、木村重成
  誠実で、皇族や主君に忠義を尽くした人という印象。
・「宗」という字をあとにもつ名 北条時宗、伊達政宗、徳川吉宗
  剛毅な、家の風を吹かした人が多い感じ。
・上につく字では「勝」はどうも天寿をまっとうしない。
  武田勝頼、柴田勝家、山中鹿之助が尼子城にたてこもり毛利に抵抗した時の尼子の幼君は尼子勝久。
・下につく字では「盛」がよろしくない。
  平○盛、山中鹿之助幸盛、西郷隆盛


[No.327] Re: 金田一春彦:自然と人生 投稿者:   投稿日:2011/11/30(Wed) 21:36
[関連記事

> 著者が飼っていた小鳥
>  しかし、ウグイスが鳴いてもジュズカケバトのほうは対抗していい声でもないのに鳴き始める。
>  ウグイスとジュウシマツは、ちょっと水を切らしたこと、冬の寒さに外へ出しておいたことがもとで早く死んでしまった。
> ところが、ジュズカケバトは同じようなしうちをされても平気で生きのびた。

ジュズカケバトとはどんな鳥か知りませんが、すごいもんですね。

> 人間も傷つきやすく、人と競争する気力を失ってはダメで、神経も太く、自分を押し通すくらいでないと世の中は渡っていけない。
> そんなふうにして生きのびると、年長であるという理由だけでいろいろなチャンスが与えられることがある。
> 若いうちにあまり自信を失わない方がよさそうだ。

ジュズカケバトのようにいけばいいということですね!

>
> 漢字で姓名判断
> ・「重」を前半にもつ人の名 平重盛、畠山重忠、木村重成
>   誠実で、皇族や主君に忠義を尽くした人という印象。
> ・「宗」という字をあとにもつ名 北条時宗、伊達政宗、徳川吉宗
>   剛毅な、家の風を吹かした人が多い感じ。
> ・上につく字では「勝」はどうも天寿をまっとうしない。
>   武田勝頼、柴田勝家、山中鹿之助が尼子城にたてこもり毛利に抵抗した時の尼子の幼君は尼子勝久。
> ・下につく字では「盛」がよろしくない。
>   平○盛、山中鹿之助幸盛、西郷隆盛

この本に、これらが書かれているんですか。小鳥と姓名判断のことが?

それにしても昔の人の名ばかり、現代の人たちにはあまり使われないですね。


[No.329] Re: 金田一春彦:自然と人生 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/01(Thu) 05:36
[関連記事

あやさん、みなさん  こんにちは

浦和高校時代
幼なじみの安西愛子にラブレターを書いたところ
彼女の父親から、こんなことをするのはまだ早い
しっかり勉強しなさいという返事が送られて
失恋体験をしたことが書かれてあります。
(ずっとあとに、「日本の唱歌」(安西愛子共編 講談社文庫)の本を出した)

ほかにも
小学校時代から音楽の先生にほめられて
作曲家になりたいと
本居長世の門人となった。
でも、ピアノが弾けないから自分には無理だということに気がついて
父のアドバイスも受けて国語学の方言の研究の道に進んだ
ということが書かれてあります。

同じ本居長世の門下生だった藤山一郎と一緒に
目黒不動の近くに本居長世の「十五夜お月さん」の歌碑を建てています。

一回り年下の妻と結婚したのは
源氏物語の若紫のように
自分の好みの女性に仕立てるつもりだった。
ところがふり返ると
博士論文提出が旧制の制度のぎりぎりに
妻が走り回って指導教授を見つけてくれたから間に合ったこと。
あの有名な誘拐事件のとき
自宅のテレビで犯人の身代金要求電話の録音を聴き、
他の専門家が山形県出身というのを
「この発音は茨城か栃木で、もし東北なら福島県の南部だ」
と一人でテレビに向かってつぶやいていたのを
妻が聞いて、放送局に連絡しろと勧める。
春彦がなかなか動かないのを見て
とうとう妻が放送局に電話したので
マスコミから正式に取材を受けることになり
犯人逮捕に繋がったことがありました。

というわけで
妻をコントロールしようと思っていたのに
しだいに妻にコントロールされていたということに気がついたのでした。

紫の上も
(二人だけのときには)
しだいに光源氏をコントロールするようになって
だから紫の上が死んだら
源氏も気が弱くなって
お迎えを待つようになっていったことを思い出します。


[No.340] Re: 金田一春彦:自然と人生 投稿者:   投稿日:2011/12/01(Thu) 16:21
[関連記事

> 一回り年下の妻と結婚したのは
> 源氏物語の若紫のように
> 自分の好みの女性に仕立てるつもりだった。

こういうことは、みなさんにもありがちでしょうね。

> 「この発音は茨城か栃木で、もし東北なら福島県の南部だ」
> と一人でテレビに向かってつぶやいていたのを
> 妻が聞いて、放送局に連絡しろと勧める。
> 春彦がなかなか動かないのを見て
> とうとう妻が放送局に電話したので
> マスコミから正式に取材を受けることになり
> 犯人逮捕に繋がったことがありました。
>
> というわけで
> 妻をコントロールしようと思っていたのに
> しだいに妻にコントロールされていたということに気がついたのでした。

落ちはやっぱりそんなところでしたか。
女性は世間の知恵には長けているものであります(*^。^*)

>
> 紫の上も
> (二人だけのときには)
> しだいに光源氏をコントロールするようになって
> だから紫の上が死んだら
> 源氏も気が弱くなって
> お迎えを待つようになっていったことを思い出します。

そうっ! 昔からですね!


[No.344] Re: 金田一春彦:自然と人生 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/01(Thu) 17:18
[関連記事

あやさん みなさん   こんにちは

> > というわけで
> > 妻をコントロールしようと思っていたのに
> > しだいに妻にコントロールされていたということに気がついたのでした。
>
> 落ちはやっぱりそんなところでしたか。
> 女性は世間の知恵には長けているものであります(*^。^*)

冷静な判断 知恵のある妻 でした。

> > だから紫の上が死んだら
> > 源氏も気が弱くなって
> > お迎えを待つようになっていったことを思い出します。
>
> そうっ! 昔からですね!

妻に先立たれ気弱になった男の姿を何度も見た
紫式部が、そういう光源氏の最後を書かせたのでしょう。