[No.657]
6枚の壁新聞
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/19(Mon) 14:52
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> 石巻日日新聞は津波で社屋が水没。輪転機が使えなくなった。
> 記者は水没を免れた新聞用紙にサインペンで記事を書き込んだ。停電のため、懐中電灯を使っての作業だった。
> 完成した壁新聞は、号外として市内の避難所六か所に張り出した。
手書きの新聞
電気がない、輪転機が使えない。
では手書きの壁新聞だ。
そのジャーナリスト精神の実践。 あっぱれ。
私はあの名歌の一節を思い出した。
三昧が折れたら 両手を叩け
バチがなければ 櫛でひけ
音の出るもの 何でも好きで
( 「風雪流れ旅」 作詞:星野哲郎,作曲:船村徹,歌:北島三郎 )
その本を借りてきた。
6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録 角川SSC新書
http://www.amazon.co.jp/%EF%BC%96%E6%9E%9A%E3%81%AE%E5%A3%81%E6%96%B0%E8%81%9E-%E7%9F%B3%E5%B7%BB%E6%97%A5%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%83%BB%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%BE%8C%EF%BC%97%E6%97%A5%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-%E8%A7%92%E5%B7%9D%EF%BC%B3%EF%BC%B3%EF%BC%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%A7%92%E5%B7%9DSSC%E6%96%B0%E6%9B%B8-130-%E7%9F%B3%E5%B7%BB%E6%97%A5%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE/dp/4047315532
家族のことを心配しながら
地域の人々の情報を伝えるため
必死で頑張った社長以下6人の記者たちの一週間。
この本の中で書いている。
「今回の出来事は想定外の大惨事とよく言われているが
同じ地域紙である岩手県の東海新報社は地震や大津波を想定し
社屋を高台に移し、自家発電装置を導入して、震災後もコピー機で
印刷した新聞を出している。
壁新聞は災害に対して準備をしてこなかった末の結果でもあり
経営者としては複雑な心境であり、未熟さを痛感している」
謙虚な反省ではあるが、石巻日日新聞は地域の新聞として全力で活躍したのであった。