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[No.724] Re: 人間の覚悟 投稿者:   投稿日:2011/12/23(Fri) 10:48
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> > 五木寛之:人間の覚悟 新潮社(2008)
>
> この本には
> 気になることが多々書いてあるのだが
> それをいちいち紹介するのは大変なので
> 少しだけ、できる範囲で、ここに書いてみよう。

著者の朝鮮半島時代の体験から、国家というものは国民よりも国家そのものを大切にすると考えている。
 一般の国民は、政府の指示に従って市内にとどまっていた。
 しかし、高級軍人や高級官僚たちとその家族は、家財道具を山のように積んで
 平壌駅からどんどん列車で南下していった。
 一般市民は言われたとおりおとなしくしていたところへ、やがてソ連軍が入ってきて
 家は接収され、みんな難民収容所のようなところへ押し込められ苦労した。

それ以来、著者五木は、地震や津波が来たりして政府が「動くな」と言ったらすぐ逃げるつもりだし
逆に「逃げろ」と言ったら動くまいと思っている。
  (福島原発のことで、この三年前の五木寛之の言葉を考えると、それもありかと思ってしまう)

どれだけ国を愛していても、政治のシステムが民衆を最優先にするとは考えないし
たとえば新型インフルエンザは心配ない、と言われたら逆だろうと考えるという。

似たようなことをある人から聞いたのだが
国の政策で八郎潟の干拓をした農民がそのうち米あまりで
米を作るなと政府に言われたり
政府の政策にしたがってはじめた酪農家が、苦労して牛を増やして幸福になるどころか借金地獄に陥ったことなど
それを話してくれた人は
政府や県庁のお役人の言うことを聞いてはいけない、むしろ反対のことをしたらいいと笑っていました。


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