[No.784]
Re: 人類学を神話からDNA科学へ
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投稿日:2011/12/27(Tue) 07:20
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みなさん、おはようございます。
『新日本人の起源』をまずはナナメに、と読み始めましたが、入口のアフリカで止まってしまいました。
アフリカ人のミトコンドリアDNAのマクロハプログループLは、篠田さんの著書などではL0〜L3ですが、本書ではL0〜L6と7系統になっています。「ジェノグラフィック」などによる最近のアフリカ研究の成果を反映しているのでしょう。
L0〜L6以前のことは、現代アフリカ人のサンプルからは分からないのですから、この7人は「ミトコンドリア・イヴ」直近の娘たちと称してもいいのでしょう。
非アフリカ人のマクロハプログループMとNはL3から派生しています。世界人口は70億人、うちアフリカ人を10億人とすれば、実に60億もの非アフリカ人がL3という1系統の子孫です。言い換えれば、アフリカ人の多様性は7倍(?)も大。多様性は種存続の要素であり、環境の変化に対応して新人類が発生するとすれば、それはアフリカから? 同地は旧人・新人や類人猿の揺籃の地でありました。
第一章はもちろん、第二章の文化、第三章の言語もたいへん刺激的のようです。正月は腰をすえて読書といきます。