画像サイズ: 359×640 (92kB) | ドロミテ山塊の東側 8
湖畔に沿って、そぞろ歩き用の遊歩道(プロムナード)があります。まだ夏休みになっていないのに、ぞろぞろと人が歩いています。シニアが多いように見受けられました。 「山の淋しい湖に、ひとり一人来たのも かなしい心」という歌がありましたが、日本にも外国にもそういう淋しい湖はないですね。 我らが泊まっていたホテル「湖(うみ)の家」の、すぐ目と鼻の先に、結構な豪華ホテル「グランドホテル・ツェル・アム・ゼー」がありますから、周囲には土産物屋さんもたくさんあります。 マーチャンは、民族衣装のエプロンを買いました。これだったら日本で身につけていても違和感はないと思いまして。 駅の方向には湖沿いに公園があります。エリザベート・パークです。はい、エリザベートさんは、皇帝、フランツ・ヨーゼフ一世の奥様です。旅と、エステに異常にこだわったエリザベートさんは、もちろん、ツェル・アム・ゼーもお気に召していて何度も来られたと伺っております。 いまも、オーストリアの方々はハプスブルグ帝国を偲ぶのがお好きです。 グロスグロックナーの峠も「フランツ・ヨーゼフ峠(ヘーエ)」であり、ウィーンには「フランツヨーゼフ駅」があるとか。そんなにお好きだったら、共和国なんかにならないで、帝国のままでいても良かったのではないかしら。 ちなみに、オーストリア共和国の国家は Land der Berge, Land am Strome 山岳の国、大河の国(一応、モーツアルト作曲ということになっていますが)ですが、この日までの10間、オーストリアを中心に歩きまわって実感しました。本当に「山、また山」の国でした。
ところで、公園にこんな樹木がありました。これ、何の木でしょう? そんなことで一応湖水散歩を終わって宿に戻ったのですが、残念だったのは、お話したように、天候がイマイチだったので、街の裏手の山であるシュミッテンヘーエ(Schmittenhohe)2000m へケーブルカーでいくという計画を断念せざるを得なかったことです。 自然が相手の旅です。まあ、すべて予定通りに行かないというのは、仕方ないです。 てなことで、翌朝、ミュンヘンに向けて出発しました。 今これを書いている最中に「ミュンヘンの乱射事件」のことを知りました。胸が痛みます。 |