戦時中、昭和17年頃、セレベス島のマカッサルと言う海岸の町に居ました。 赤道直下ですが、そんなに暑くはなく居心地の良い町でした、敵機(B-24)の爆撃が始まるまでは。 月夜になると、本が読めるほど明るい月灯かりでした。 隣家のメナド人の家の広い庭には籐椅子が並んでいて、沢山のお客さんが集まって来ます。 若い兵隊たちや、民間人も呼ばれて、近所の子供たちと賑やかに月夜を過ごします。 皆様の御存じの”ブンガワンソロ”の唄と共に良く歌われいたのが、此の”Terang Bulan”の唄でした、直訳すれば、”月の明かり”かも・・・。 戦後、雪村いずみさん主演の映画の題名にもなってます。 検索すれば沢山出てきます。 http://homepage2.nifty.com/bup/bup-18.htm http://www.youtube.com/watch?v=m4o_kissLWU (元歌) Terang bulan, terang di pinggir kali Buaya timbul disangkalah mati Jangan percaya mulutnya lelaki Berani sumpah 'tapi takut mati
(直訳) The moon is shining, moon shine reflects on the river Floating crocodile thought to be dead Don't believe man's word Dare to pledge but afraid of dying 阿蘭陀版(英訳) The Bright Moon, the moon shines on Java And at her beach is just across Nonja She still thinks her Tuan Landa Those with his ship until it disappeared from She still thinks her Tuan Landa Those with his ship until it disappeared from
戦後、此の曲はマレイシアの国家になってしまいましたので。 戦争末期、昭和20年の春、最後の別れにマカッサルに飛ばして貰いました。 武運拙く生き延びてしまい、戦後を放浪しておりましたが、どうしても、帰りたくなり、南洋航路の船会社の船員に無理矢理、押し込んで貰いましたが、遅すぎました。 今、当時のトモタチは、皆、マカッサル郊外の墓地に眠ってます。 一人で、何時も、この歌を口ずさんでます。 想い出でした。
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