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[No.179] くじら羊羹 投稿者:   投稿日:2013/01/13(Sun) 16:48
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冬の食卓、というのではなさそうですが、以前、男爵さんが会員サイトの喫茶で
「こんな食べ物知っていますか」というタイトルで、今は絶滅しかかっている各地の
食べ物を紹介されました。

その中に「出羽のくじら餅」というのがありました。使用の材料を見ているうち、
ふと尾道銘菓「くじら羊羹」を思い出したのです。

材料はやはり、うるち米ともち米のようです。しかも、このくじら羊羹は、
いっとき、ほんとうに絶滅してしまった幻のお菓子でした。今は、老舗の
中屋さんが受け継いで、売られています。私はまだ食べたことがありません。

http://www.nakaya-honpo.com/syohin_f/item_f/kujira.html

男爵さんご紹介のくじら餅より、お菓子としての見かけは洗練されているように
見えますが、いかが?(^^;

ところが、この尾道のくじら羊羹、元はご紹介のくじら餅と一緒みたいなので
縁がありますね。各地にくじら餅があるようですが、本物のくじらが、食べ物
としては、ほぼ絶滅したこととも、くじら餅系統のお菓子が絶滅しかかって
いることと関係あるのかも知れません。

冬の食卓関連でなくてごめんなさいm(_ _)m


[No.181] いただき 投稿者:夏子  投稿日:2013/01/13(Sun) 17:23
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同じく「こんな食べ物知っていますか」の中で紹介された境港の「いただき」という
食べ物です。こっちは、まぁ、新米を使った、ということで、ここにも堂々と書ける
かな、ッと(^^;

http://www.sakaiminato.net/site2/page/community/aji/itadaki/

見かけは一見いなりずしのようですが、油揚げに入った五目御飯と考えればよいか、
と思います。

作り方も上記のHPに出ていますので、いちど挑戦してみて下さい(^O^)/

これが、絶滅危惧食品とは思いませんでしたが、家族数が少なくなったことと
関係あるのかも・・・・

私は好きですが、少人数の家族では、作るのが少し難しそうです。上記にも
あるように、少しの量では中に詰めた米に火が通るより先に水分が足りなくなって
焦げやすいんです。

また、境港の油揚げはわりと大判の三角揚げ、というだけでなく、薄あげと
厚揚げの中間くらいの中身があって、それだけを炊いて食べるのも味が浸みて
美味しいのです。

でも、当地で作った薄揚げでも美味しく食べられました(^^)v

失敗しても、味御飯好きなせいか、わりと美味しいです。普通の鍋で作りました。
具は、好みです。私は人参・椎茸・ゴボウ等を細かく刻んで入れます。

HPでは8個分の調理法が書いてありましたが、2個か3個でも、出来ます。
その時は、水分を多めにする方がいいと思いますが。

また食べたくなってきました(^^;


[No.183] Re: いただき 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/13(Sun) 17:37
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夏子さん

> 同じく「こんな食べ物知っていますか」の中で紹介された境港の「いただき」という
> 食べ物です。こっちは、まぁ、新米を使った、ということで、ここにも堂々と書ける
> かな、ッと(^^;
>
> http://www.sakaiminato.net/site2/page/community/aji/itadaki/
>
> 見かけは一見いなりずしのようですが、油揚げに入った五目御飯と考えればよいか、
> と思います。

> また、境港の油揚げはわりと大判の三角揚げ、というだけでなく、薄あげと
> 厚揚げの中間くらいの中身があって、それだけを炊いて食べるのも味が浸みて
> 美味しいのです。

鳥取県の境港の料理ですが、巨大三角形の油揚げが必要です。

私は「こんな食べ物知っていますか」という記事を
喫茶室に投稿したのですが
あれはメロウ倶楽部の会員でないと閲覧できません。
 ここは会員でも非会員でも読み書きできる掲示板です。

あの記事は下記の本を参考にして書いたのでした。
 吉川誠次&大堀恭良:続日本・食の歴史地図 日本放送出版協会


[No.191] Re: いただき 投稿者:夏子  投稿日:2013/01/14(Mon) 11:00
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男爵さん
>
> > また、境港の油揚げはわりと大判の三角揚げ、というだけでなく、薄あげと
> > 厚揚げの中間くらいの中身があって、それだけを炊いて食べるのも味が浸みて
> > 美味しいのです。
>
> 鳥取県の境港の料理ですが、巨大三角形の油揚げが必要です。

巨大と言うのは言いすぎです(^^; 普通の三角揚げです。中身が詰まっている分、
普通のお揚げさんより重みはありますが、それにしても、それでなければならない
ということはありません。キッパリ

大きさも、形(長方形や正方形でも)も、それに合わせて中に詰めるコメの量を
加減すればいいだけ。

ただ、薄いお揚げは、皮も薄くて、袋を作る時に、皮が破れることがあります。
それに気を付ければ、どんな揚げでも「いただき」はできます。

美味しいので、皆さんに一度挑戦してみて欲しいです(^^)v


[No.182] Re: くじら羊羹 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/13(Sun) 17:29
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夏子さん

> 冬の食卓、というのではなさそうですが、以前、男爵さんが会員サイトの喫茶で
> 「こんな食べ物知っていますか」というタイトルで、今は絶滅しかかっている各地の
> 食べ物を紹介されました。
>
> その中に「出羽のくじら餅」というのがありました。使用の材料を見ているうち、
> ふと尾道銘菓「くじら羊羹」を思い出したのです。
>
> 男爵さんご紹介のくじら餅より、お菓子としての見かけは洗練されているように
> 見えますが、いかが?(^^;

紹介されたサイトを見ると
尾道のくじら羊羹は
たしかに洗練された和菓子です。

ところで、鯨羊羹は宮崎にもあるようです。
http://www.yasudaya.org/shouhin-shoukai-kujira-youkan.php

http://miyazaki.daa.jp/oss/kujiray/

私が紹介したくじら餅は
ゆべし(柚餅子)の系統だと思います。

ゆべしは保存食なので長持ちしますが
鯨羊羹は洗練された和菓子ゆえ長持ちはしないようです。

> 冬の食卓関連でなくてごめんなさいm(_ _)m

いえ
羊羹は寒天が材料です。
寒天作りは冬の寒さが必要なので
鯨羊羹が冬に無関係というのでもないと思います。

私は羊羹を食べるには、夏よりは冬がいいです。
熱いお茶と羊羹という組み合わせは、寒いときの方が私には適しています。

羊羹と言えば
子どもの時にも
お正月のおせちの重箱の隅に置かれていたので
羊羹は冬というのが私のすり込まれた食べ物の印象なのですが
他の皆さんは違うのでしょうね。


[No.184] Re: くじら羊羹 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/13(Sun) 17:47
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夏子さん  みなさん

> > その中に「出羽のくじら餅」というのがありました。使用の材料を見ているうち、
> > ふと尾道銘菓「くじら羊羹」を思い出したのです。

> 尾道のくじら羊羹は
> たしかに洗練された和菓子です。

> 私が紹介したくじら餅は
> ゆべし(柚餅子)の系統だと思います。
>
> ゆべしは保存食なので長持ちしますが
> 鯨羊羹は洗練された和菓子ゆえ長持ちはしないようです。


郷土料理研究家のレポートを読んだことがあります。
 青森県や山形県のくじら餅、宮城県のしおがま、東北各地のゆべし
これらは関係がある保存食で
その先生によるとゆべし系統のお菓子だということです。

手元を探したが詳しい資料が見つからず
とりあえずの返事を書いておきます。

青森県のくじら餅
http://blog.goo.ne.jp/aomorifoodkey/e/b6bf8210459dfb1ed106f9e217a353b7

ゆべし
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%B9%E3%81%97


[No.187] ゆべし 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/14(Mon) 05:32
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夏子さん  みなさん

> > 私が紹介したくじら餅は
> > ゆべし(柚餅子)の系統だと思います。
> >
> > ゆべしは保存食なので長持ちしますが
> > 鯨羊羹は洗練された和菓子ゆえ長持ちはしないようです。
>
> 郷土料理研究家のレポートを読んだことがあります。
>  青森県や山形県のくじら餅、宮城県のしおがま、東北各地のゆべし
> これらは関係がある保存食で
> その先生によるとゆべし系統のお菓子だということです。
>
> 手元を探したが詳しい資料が見つからず
> とりあえずの返事を書いておきます。

一晩かかってやっと見つけました。
  〈というのはウソです〉

以下に引用します。

   ☆     ☆

塩釜とゆべし
福岡のホテルで、みちのくの伝統和菓子の塩釜と柚餅子(ゆべし)についての文献を読みましたので、紹介します。

・江戸時代食紀行(3)
     塩釜と柚餅子(ゆべし)
                   松下幸子

塩竈の塩釜
 現在の塩釜は、微塵粉(みじんこ)(餅を煎餅状に薄くして白焼きにし、
細かく砕いたもの)に、砂糖・水飴・食塩・ゆかり(紫蘇の葉の粉)などを
よく混ぜ、木型に詰めて押し固めて作ったもの。

 和菓子の辞典によると、塩竈神社の祭神がこの地で塩づくりの方法を教えた際に、
糧食としての塩釜の製法を伝えたのが起源で、菓子になったのは江戸時代とされている。

 享保3(1718)年刊行の「古今名物御前菓子秘伝抄」の中に算木(さんぎ)餅
の作り方がある。

 これは粳(うるち)米粉に氷砂糖を粉にしたものを混ぜて少量の水でもみ合わせ、
箱に詰めて算木形に切り目を入れて蒸したもので、算木とは易占で使う小さな木の角棒
のことをいう。

 この作り方は生の米粉を用い、箱に詰めてから蒸しており、現在の塩釜は微塵粉を
用いて蒸さない点が違っているが、出来上がりは同じようなものになる。当時の
方言集によると、今の塩釜のことを仙台では算木餅、または算木菓子と呼んでいた
らしい。

柚餅子(ゆべし)
 柚べしは江戸時代以前からあるが、菓子というよりも保存食、酒の肴であったらしく、
時代と共に変化している。現在でも各地に名物の柚べしがある。

 和菓子の本を見ると、柚べしを名物とするところとして、仙台市、山形県米沢市、
新潟県巻町、石川県輪島市、岡山県高梁市(たかはしし)、愛媛県西条市などが
あげられている。柚べしは原料に米の粉を使うので、米どころに柚べしがあるようである。

 柚べしの作り方を書いた最も古い料理書「料理物語」(1643)では、米の粉を
使っていない。「柚子の実の上部を切って、中の実をとり出し、柚釜と蓋にする。
味噌に生姜や胡椒などすり混ぜ、かや・ごま・あんにん(あんずの種の中の肉)
などはそのまま混ぜて、その味噌を柚釜に入れて蓋をして紐でからげる。これを
よく蒸してから干し、あま(いろりの上の棚や天井)に釣って保存する」
ということである。

 この方法で、現代人の口にあうよう、少し甘みをつけた味噌に、くるみを混ぜて
柚釜につめ、柚べしを作ってみると、案外簡単にできあがる。干すのには
家の北側の軒下に紙に包んでつるせば、1ケ月くらいで乾燥する。柚子の季節は
冬なのでかびる心配もなく、あとは冷蔵庫に入れて保存する。

 「料理塩梅集」寛文8(1668)年になると、柚釜に詰めるものの主体が
糯米(もちごめ)や粳(うるち)米の粉や糒(ほしいい)になり、味噌や醤油で味をつけ、
砂糖も加えるようになってくる。

 その後の「黒白精味集」(1746)には、5種類の柚べしがあり、柚釜に入れずに
棹形にして蒸し、竹の皮に包んで風乾するものもある。現在の柚べしには、柚釜に
入れる丸柚べしと、棹(棒)柚べしがあるが、棹形はこの頃からのものだろうか。

 貝原益軒の「日本歳時記」(1687)には、11月には柚べしを作って貯える
ようにと作り方も書いてあるから、当時は菓子というより保存食だったらしい。

 著者(千葉大学の教官だったらしい)の好きな柚べしである、新潟県巻町本間屋の
柚べしの作り方。
「糯米(もちごめ)を煎って粉にしたものを、砂糖(中双 ちゅうざら)で作った密で
こね、その時に柚子の皮の黄色い部分だけをすりおろして混ぜ、型に入れて蒸し、
さめてから切ってオブラートで包む」

 商品は竹の皮で包装され柚餅子の名で売られている。
固くなったら焼いたり、天ぷらにしてもおいしい。
(文芸広場 第46巻第6号、第一法規出版)


[No.189] Re: ゆべし 投稿者:ザックス  投稿日:2013/01/14(Mon) 09:15
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男爵さん  みなさん

> > > ゆべしは保存食なので長持ちしますが

ゆべしは大好物です。

うちの近くに柏屋東京店があり、いつも行くと

 ・短期のもの:桜餅など
 ・中期のもの:3〜4日は持つもの
 ・長期のもの:ゆべし、羊羹、甘納豆など

と買ってきます。ゆべしは中期に入るかも知れませんが。

洋菓子も好きではありますが、健康を考えて和菓子を主にしています。

フルーツゼリーは2〜3分の1くらい、よく食べます。

洋に入りますが、アイスクリームは、食事が余りとれなかった時に追加します。


[No.192] Re: ゆべし 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/14(Mon) 11:05
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ザックスさん  みなさん

> > > > ゆべしは保存食なので長持ちしますが

> ゆべしは大好物です。

> うちの近くに柏屋東京店があり、いつも行くと
>  ・短期のもの:桜餅など
>  ・中期のもの:3〜4日は持つもの
> ・長期のもの:ゆべし、羊羹、甘納豆など
> と買ってきます。ゆべしは中期に入るかも知れませんが。


柏屋は薄皮饅頭が有名ですね。 新幹線車内でも売っています。
http://www.usukawa.co.jp/shop/other.html
本店は郡山の店です。